同時達成の難しい「コスト削減と生産性向上」を PC 端末の見直しで実現【PR】
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2023.12.20
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- 「コストをカットしつつ業務改善を行い、生産性を高める」という同時達成の難しい課題に挑戦しているツクルバ。解決できそうでできない課題に多くの企業は頭を悩ませる。しかし、その難しい課題に一定の成果を見出しているのがツクルバであり、それを支えたのが Google の ChromeOS 端末である Chromebook ならびに Google Workspace。コストを削減し、生産性向上を目指す企業にとって価値ある内容なのでぜひご一読ください。
「生産性の向上」は日本の課題
生産性の低さはよく指摘されることで、「生産性を高めたい」と多くの企業経営者が考えています。
そもそも「生産性」とは何でしょうか?
総務省は「一国の人口が減少する中で経済的な豊かさを実現するには、一人当たりが生み出す経済的な成果を増やすことが必要」であるとし、これを定量的に表す指標の 1 つとして「労働生産性」が用いられるとしています。
労働生産性とは、一般に、会社への利益貢献などの付加価値を労働投入量で割ることで算出され、就業者 1 人あたりまたは就業 1 時間あたりの経済的な成果とされます。「生産性が低い」ことは、日本経済の大きな課題としていわれていることです。
日本の労働生産性の国際的な位置付けを見ると、OECDデータに基づく 2021 年の日本の時間当たり労働生産性は 49.9 ドル(5,006円)で、OECD加盟 38 カ国中 27 位でした。就業者一人当たり労働生産性は81,510ドル(818万円)で、OECD加盟 38 カ国中 29 位となっています。
INDEX
日本生産性本部「労働生産性の国際比較2022」を基に作成
生産性向上に必須なのが DX です。「なぜ生産性が低いのか?」その原因を一言でいうと様々な「非効率」が生じているからです。たとえば「来ているはずの FAX の内容を確認するためだけに帰社する」「資料のプリントアウトで時間やお金がかかる」「上司や決裁者のハンコをもらうためだけに会社に戻る必要がある。また決裁者が出張中のため、決済が下りず進められない」といったことが、日本企業ではよく起こっています。
DX を進めることで「FAX ではなくメールで送ってもらうことで、外出先でもチェックが可能」「印刷しなくとも PC で表示する」「決裁者が出社していなくともシステム上で承認を得られるようにする」など生産性向上の形を整
えることができるのです。
とはいえ、多くの業界において DX が進んでいない現状があります。
その1つが不動産業です。不動産売買やリノベーションなどの現場では、対面接客、電話やFAX、紙での説明など、アナログな業務が今も当たり前に行われています。
『令和3年版情報通信白書』によると、不動産業で DX に取り組んでいる企業は 23.3%であり、その数は全業種の中でも下位であり、DX が進んでいない業界です。
加えて、生産性を高めるために DX は有効な手段ですが、どうしてもシステム導入などの設備投資や保守などの費用が発生します。
生産性を高めるためのアクションで費用がかかり、効率はよくなってもコストがかさみ、思っていたより生産性が向上しないという、悩ましい問題も起こりうるのです。
今回、 DX 自体が進んでおらず、生産性向上のための取り組みがまだできていない段階にある不動産業界においても、コストを削減しながらも生産性を向上する DX を推進した企業の取り組みをご紹介します。
企業が次のステージに上がるために求められた「生産性向上」
株式会社ツクルバは、中古リノベーション住宅の流通プラットフォーム「カウカモ」と、家を売りたい人と買いたい人のマッチングサービス「ウルカモ」の企画・開発・運営などを行う会社です。2011 年の創業以来「『場の発明』を通じて欲しい未来をつくる。」をミッションに掲げ、成長してきました。
不動産仲介において実店舗や不動産情報サイトを通じて集客を行うのが一般的ですが、ツクルバは自社で不動産情報メディアを持ち、ウェブやアプリを中心に集客しているのが独自の点です。接客現場でも顧客のニーズを踏まえて積極的に IT を活用。オンラインでのカウンセリング、自社アプリのチャットを通じた連絡や書類のやりとり、売買取引契約の電子契約ヘの対応などを行っています。
2019 年 7月には東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場、2023 年には「カウカモ」の会員数が 40 万人を突破し、カウカモ上の取引総額(GMV)が年約 40 %成長するなど、成長を続けてきました。
そのように成長を続けたツクルバの経営課題のひとつに「システムコストの最適化」がありました。創業から 10 年以上経ち、企業として成長するのに伴いこれまでに導入してきた業務システムも、事業部毎にそれぞれに増えていき、システムの使用コストや管理コストも増加していたのです。
ツクルバの管理本部 DX推進担当GM 兼 IT部部長 の里山南人氏は語ります。
ツクルバ 管理本部 DX推進担当GM 兼 IT部部長 里山 南人氏
「会社がこれまで成長してきたのに伴い、次のステージとして、『売上を伸ばす以上に利益率を高めていく、生産性を上げていく』という方向性に経営方針を転換しました。これまでは事業モデルの創出に投資し、規模を拡大することを優先していましたが、これからの成長を考えるとコストを削減して利益率を上げ、生産性を高める必要がある。その方向に舵を切ったのです。
とはいえ、コストの削減を行う過程で業務効率を落としては意味がありません。『事業運営におけるコストを、これまでのパフォーマンスを維持しながら削減すること』を、解決すべき経営課題として位置付けました。
システム資産のマネジメントにおいてこの経営課題を実現するためには『会社のシステム資産を適切な粒度で管理すること』が大事かなと思っています。『適切な粒度で管理する』とは、言い換えれば業務プロセスとそれを代替するシステムのアウトプットとコストを天秤にかけて、もっとも効果の高いものを選び、管理していくことです。
経営環境が大きく変化し、ROI(投資収益率)を意識した生産性向上や利益成長に会社自体がシフトしていて、今後は事業戦略上、業務ポートフォリオ自体を速いスピードで組み替えていくようなことがあり得ます。
その中で、業務プロセスとシステムがセットでどのくらいの価値を生んでいるかを管理できるようにし、価値を生んでいないものはすばやく組み替えるなど、業務プロセスを見直し続けることが必要だと思っています。
そのために、DX 推進部門では『デジタルの利活用ビジョン』を掲げました。デジタルを利用する人材、システムと資産、そしてデータをどのような関係性、粒度で管理していくべきか?一定のビジョンを示して、それをもとに今後社内でシステムの導入相談が来た際に『この機能はすでにあるシステムと重複しているから集約して最適利用したほうがよいのではないか?』『その目的であればシステム導入に固執せずこのようなソリューションにすればよいのではないか?』と、新たに導入しなくても目の前の課題を解決できる、いわば『社内のシステム導入に対するコンサルティング』の役目を果たし、コスト管理の機動力を上げていきたいと思っています」
カウカモ事業部 エージェントサービス部副部長であり、業務推進グループシニアマネージャーの今野あかり氏は、
生産性向上の課題を、営業の観点から語ります。
「ツクルバは自社のウェブやアプリを中心に集客しているのが独自の点ですが、最終的な契約に向けては、営業担当者が対面で接客を行います。接客にいたるまでのプロセスをデジタルを活用して最適化した上で、対面でお会いした後はお客様との密なコミュニケーションを大切にしています。弊社エージェントとお客様が直接やり取りする時間をいかに増やすかが、今後の生産性向上の鍵になっていると思っています。そしていかに営業をしていない時間、間接業務時間を減らすかも重要です。
また、デジタル化を進めているからこそ、現場には新たな課題も生じていました。営業では PC とタブレットの2台を使用していましたが、現場からは2つの端末を持ち運ぶのは重い、また起動が遅い、印刷に時間がかかるといった声が寄せられており、顧客提案において、より使いやすさと機動性を欲していました」
カウカモ事業部 エージェントサービス部副部長 業務推進グループシニアマネージャー 今野 あかり氏
決め手は「3 年使ったときの低コスト」と安定供給
ツクルバが自社端末を ChromeOS に切り替えることを検討した経緯を、里山氏は語ります。
「"生産性の向上" という経営課題を解決するためには、業務プロセスだけでなく、ICT もセットで変えていく必要があると考えていました。
経営課題の解決を実現できるPCやシステムを見つけるべく、PC の選択肢を広げ、フラットに他社 PC を含めて検討しました。
Chromebook は個人的に早くから使用しており、機動性が高く、よい印象を持っていました。全社ではこれまでもGoogle Workspace は業務に使用していたため、Google のサービスと Google 製品との親和性が高いということは大きなメリットでしたが、それを差し引いても、コスト換算で Chromebook の優位性を感じたのです。
検討の際には端末の価格だけでなく、継続的な使用に伴うランニングコストも考慮しました。ランニングコストとは、具体的にはMDM(モバイルデバイス管理)、セキュリティサービス、保守に必要な費用です。
Chromebook はセキュリティが強固で、MDM のソリューションが Google サービスとして用意されており親和性が高く、価格も抑えられている一方で、他社の端末においては、それぞれサードパーティのツール利用がデファクトスタンダードとなっており、コストも高い傾向があります。3年利用を前提として各社の端末コストを比較した結果、総額で Chromebook がもっ ともコストパフォーマンスがよいと結論付けました。それ以上の期間での使用を考えてみても、費用対効果はよりよくなります。
当社はこれから営業の人員をもっと増やしていく予定ですので、現時点でも数百万円レベルで出ているコストメリットが、中長期的な人員増加によって継続的に上乗せされる構造になりうると考えています。
また、価格だけでなく、『製品の安定供給』面も重視しました。企業での利用ですから、安いだけを判断基準にするのは避けたいところです。Chromebook は取り扱う業者も多く、選定した同一機種を安定して供給できる体制があると感じたのも、導入を決めた理由です」
ツクルバの作成した PC の 3年間使用時のコスト比較表
意見をくれるメンバーで徹底的に検証
Chromebook の試験導入のプロセスを、ツクルバは細かく時間をかけて行いました。
里山氏は語ります。
「新しい PC を導入すると、当然ながらこれまでと使用感が変わりますから、社員がその変化を許容できるか懸念していました。そこでまず行ったのが、営業部門のメンバーの 19 名を選抜して行ったフィージビリティスタディです。
新しいものを使用することに抵抗感がなく、ただ使用に際し自身の意見をしっかり言ってくれる人員を選抜し、実業務での利用検証をスタートしました。きちんと使えるかどうか、生産性は下がらないか、彼ら彼女らからのフィードバックをもらい、検証を繰り返しました」
今野氏は言います。「Chromebook の導入を行っていく中で、以前の PC の OS でしかできないと考えていた業務プロセスも、Chromebook で問題なく行えることがわかりました。以前は PC とタブレットの2台が必須と思っていましたが、Chromebook 1台でほぼすべての業務ができるようになったのです。それにより営業時に持ち運ぶ端末の台数を減らすことができました。
また、以前の PC は起動に時間がかかりすぐに見せられなかったりもしたのですが、Chromebook は起動が速く『すぐに見せられる』ことで、お客様の反応もよくなり、契約にもプラスに働いていると感じています。
Chromebook の「運びやすさ」「見せやすさ」を営業で活用
Chromebook の社内での浸透については、検証に選んだメンバーからほかの社員へとそのメリットが伝播していくように働きかけたり、社内のチャットツール上にコミュニティをつくり、活用を通して生まれた課題感や困り事を上げてもらい、解決策を話し合ったりすることで、営業部門とDX推進部門の部署横断で使用方法を調整していきました。
見つけた解決方法は共有すべき知識として定期的に他の利用メンバーに発信することで、同じ課題を抱えている社員の生産性が落ちないようにフォローしました。ほかにも使いやすい機能があれば同じように共有する知識にして Chromebook の便利な点を "布教" していった形です。
このように検証段階でしっかりと Chromebook の有効性および社内での運用方法を確立できたため、営業部門全体での正式導入に至りました」
「情報共有の意識が変わり、より効率的に」
Chromebook の導入で、コストの削減だけでなく業務改善による効率化も行うことができ、生産性を高められていると今野氏は言います。
「もともと Google Workspace を利用していたので、クラウドのドキュメントによるコラボレーションワークは得意としていましたが、ローカルにファイルを保持せずに、クラウドのデータをあつかうことを基本機能としている Chromebook だからこそ、クラウドのドキュメントに対する意識が増し、コラボレーションワークとの親和性が高いことが再認識できました。
ほかにも、当社はお客様に対し4人ぐらいのユニットを組んで営業対応します。当然、お客様の情報の共有は必須ですから、Google ドライブに集約し、共有しています。Google スプレッドシートに接客履歴やお客様の特徴、行った提案内容を細かく記入するようにしているので、引継ぎもしやすく、提案の精度も上がっていきます。
機密情報など重要なものは Google ドライブにアップし、個人の端末上でローカル保存しないという運用が徹底できたことで、セキュリティも大きく向上しました。
情報共有に差が生じなくなったのも、得られたプラスです。
クラウドベースの Chromebook を使っていると、インストール形式のアプリはほとんどありません。すべてを Chromebook のブラウザだけで使えるようになり、すべてをブラウザに集約できるようになりました。
例えば営業資料やマニュアルは常にアップデートしていくものですが、誰かがローカルの PC に保存していると、その人が最新のものにアップデートしない限り、情報は古いままです。Chromebook は、常にクラウドにある最新の資料を自然に見ることができます」
Chromebook を「今後の発展の武器」に
里山氏は今後の展望について「業務全般がSaaS化され、業務プロセス改善に対する機動性が高まりつつあります。今後はそれら業務上のデータの統合的活用を目指していきたいと考えています」と言います。
「営業プロセスの管理は以前から行っていましたが、Chromebook を入口としてそれをより拡張しようとしている状況です。営業のメンバーが得た情報をデータとして取り込んでいきそれをさらなるプロセスの改善につなげる、ローパフォーマーがハイパフォーマーにより近づけるためにどうしていくかといったことを業務プロセスのSaaS化と組み合わせて検討しているところです。
情報を集約してプラスの活用をする意味でも、OS 自体がブラウザベースなので、活動記録のすべてを内製システムやクラウドに保存できるようになると、データの利活用の観点で大きな武器になると思っています。
マーケティングからメディア運営によるリード獲得、そして接客、成約後のアフターケアまで、私たちのビジネス活動をデータとして記録し、統合的な分析と活用をしていく、その中で顧客により近い場所にいる営業メンバーのデータが Chromebook を入口としてクラウドに多く溜まっていくことで、顧客のことに誰よりも真摯で、顧客のインサイトに刺さる不動産仲介業を作り上げて行きたいと考えています。
ツクルバの恵比寿オフィスにて
優れたツールも「定着する、使いこなすためのプロセス」が欠かせない
DX を進めるうえで切っても切り離せないコストの問題。ツクルバは Chromebook の導入により、コスト面の改善と、会社の成長に伴い新たな経営課題となった生産性の向上を目指しています。
同社の Chromebook の導入プロセスで秀逸なのは、導入をスモールステップで丁寧に行ったことです。
新たなチャレンジに前向き、かつ、よいことも悪いことも意見をしっかり言ってくれそうな社員を選び、フィードバックをもらい、改善策を部署を横断して検討、解決を繰り返しました。
そこまでのプロセスを経たのちは、最初の導入に関わった社員を Chromebook の伝播役として機能させ、社内の浸透へとつなげていったのです。


