月に200万円報酬をもらう社長に必要なこと
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2023.07.10
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「社員の幸せ」をわかっていますか?
社長が一番すべき仕事は何か?それは「儲かる仕事をつくること」です。
儲かる仕事があって、初めて社員を幸せにできる。それはどんな会社でもそうです。
世界的な企業のインテル。同社がパソコンのCPUでなぜ世界一になれたかというと、答えは簡単で、IBMの仕事を取ってくることができたからです。
IBMのパソコンのCPUはインテル製です。だからこそ世界的なシェアを獲得できたんですね。
もしインテルがIBMの仕事を取れていなければ、今のインテルはありません。
インテルでもそうなのですから、中小企業はなおさらです。会社が飛躍するきっかけは、大きな仕事を受注したから、ということはよくあります。
なぜ儲かる仕事をつくることが必要か、それは、社長の仕事は、社員を幸せにすることだからです。
とはいえ「幸せとは何なんですか?」と聞かれてすんなり答えられる方は少ないのではないでしょうか。
金さえもらえればそれで幸せかといわれれば、多くの人はそうではないと思います。
誰にとっても「幸せの定義」とでも言うべきものがあります。
社員を幸せにするといっても、社員の思う幸せと社長の考える幸せが違ってしまっては、社員に社長の思いは伝わりません。
社長には、ぜひ「ご自分の思う社員にとっての幸せ」を考えてみていただきたいと思います。
幸せとはお金がすべてではないと多くの人が言うでしょうが、お金は大事です。お金はないよりもあったほうがいい。そのためにも儲かる仕事を引っ張ってくる、儲かる仕事をつくることが大切です。
関心を持ち、勉強する
私が主にコンサルティングをしている製造業の企業は、大手と言われるところでも利益率が5%や6%といったことが多いと記憶しています。
利益率が10%を超えるケースは多くないというのが、一般的にいわれていることです。
しかし、私の関係している先などでは、利益率が2割を超えているような会社はたくさんあります。
それらの企業の社長は、儲かっていない社長が言うような「下請けだから儲からない」「製造業だから利益率が低い」といったことはまったく口にしません。
儲けるためには「センターピン」とでも言うポイントがあります。どんな業種でも、その部分を突いていれば、きちんと儲けることはできると感じています。
そのセンターピンを知るために必要なのは、勉強です。伸びている会社の共通点は、勉強熱心ということですね。
勉強とは、大きく2つしか方法がないと私は思っています。1つは本を読むこと。もう1つは、本の内容を実践している人に話を聞きに行くことです。
「本を読む」ことでできるインプットの量を10ぐらいだとすると、その内容を実践している人に話を聞きに行くのは、70や100といったレベルのインプットになります。
当社では「グレートカンパニー視察セミナー」という形で、コロナの前は1週間ほどの行程で海外のモデル企業を見に行く企画を行っていました。アメリカやスイス、オランダ、スウェーデンなどを訪れています。
勉強の場ですから、1週間海外に行きますが、観光はまったくしません。そういう話をすると、結構驚かれます。「スイスやオランダ、西海岸まで行って、なんで観光しないんですか?」と。せいぜい夜に飲みに行くくらいですね。
やはりこのような海外視察に熱心に参加される経営者の方は、例外なく業績を伸ばされていますね。
このような視察を行い、学びの場を得ている経営者の方も、結局のところ「気づくか気づかないか」同じものを見ていても、気がつく人と気がつかない人がいて、なぜ気がつかないかというと、関心がないからです。
やはり関心を持たなければならないですし、関心を持つためには好きになる必要がある。当たり前の話ですが、会社を伸ばしている社長の共通点は「好き」それが大前提ですよね。
社員からのリスペクトは「立ち振る舞い」と「自責」で生まれる
勉強熱心で、事業に対する意欲、強い関心がある、その根底には「好き」を備えている。そのような社長は、自分に対する自信があり、それが社員からのリスペクトにつながっていると感じます。
私が東証一部上場(当時)の会社の創業者の方にお会いしたときのことです。
その会社は自社の業績がよいだけでなく、経営不振に陥った会社を救済合併するなどもしていました。
あるとき、業界の懇親会があり、その方がいらしていたことから、私は話しかけて、お話をお聞きしていました。
すると、その社長に、業界なら誰もが知っているパイオニア企業の会長から、お呼びがかかりました。普通ならばコンサルティング会社の当時若手だった社員との話など、打ち切って場を離れますよね。
ところがその方は「いや、私は今、この人と話をしているんです。待っていてください」と言ったのです。
感心したのは、相手によって分け隔てをしない点です。偉い人といえど相手によって差をつけず、目の前の人への対応をしっかり行う。
そのような姿勢は、社員にも伝わります。
社長というのは、リスペクトされなければならない存在です。
「社員に反対派がいる」というようなことを言う社長がたまにいらっしゃるのですが、それは社員が悪いのではなく、あなたが悪いのですというのが、お伝えしたいことです。
故・稲盛和夫さんの盛和塾で「社員が給料のことばっかり言うので困るんですが、どうしましょう」という相談を稲盛さんにした社長がいるという話があります。稲盛さんは一喝したそうです。「そんなことを言わせるあなたがダメなんだ」と。
私もそう思います。
「なんでこんなに給料が安いんですか?」と言う社員がいるとは、社長がリスペクトされてないからです。リスペクトされていれば、社員はそんなことを言いません。
そういうことを言う社員がダメなのでもなく、給与を上げることが解決策でもありません。経営者自身がリスペクトされるようにしていく必要があります。
船井総合研究所の創業者、舩井幸雄は「組織はトップで99.9%決まる」と語っています。
これは中小企業に限りませんが、起きることはすべても社長の責任ととらえる必要があります。社長はやはり社員に一番影響を与える存在ですから、やはり常にリスペクトされるようにする必要があります。
社長が人のせいにしているか、自分の責任と思っているかどうかは、行動や立ち振る舞いですぐに社員に伝わるものです。
経営者の仕事として「儲かる仕事をつくる」「勉強する」「リスペクトされる存在になる」をお伝えしました。
最後に「儲かる仕事をつくる社長の収入はどのくらいが適切か」についても触れておきます。 社長の収入は、業種や規模によっても差はありますが、私は「月に200万円」が目安と考えています。最低でも月に100万は報酬として受け取るべきです。
すでにそれだけの額を受け取っていればよいですが、もしそうなっていないならば「儲かる仕事をつくる」新たな方法を考え、そのための学びを深めていただければと思います。
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