できる社長がしていること~5000人の経営者より 経営戦略編後半
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2025.02.26
- 社長onlineでは5,000人以上の経営者とお付き合いさせていただいております。できる経営者のルールをまとめています。その内容を「経営戦略」「個人でできること」「人材関連」「高収益化」に分類しています。今回は経営戦略の後半についてお伝えします。
ダブル社長体制
時流の変化が激しい大転職時代を迎え、人材の定着が難しくなっています。そのような中、ダブル社長体制(CEOとCOO)の企業は業績好調の傾向です。
CEOとは「Chief Executive Officer」の略で、「最高経営責任者」です。会社の経営方針や事業計画など長期的な経営事項の責任を負います。一方で、COOとは「Chief Operating Officer」の略で「最高執行責任者」です。
事業方針の決定など長期的な経営事項に携わるCEOに対して、COOはCEOが決定した経営方針にのっとり実際に業務を統括・遂行します。トップは、CEOとして、3年後、5年後と中長期の会社のデザイン。BSに影響するような投資、会社を飛躍的に成長させるM&Aなど、時間をかけて構築するような仕事に集中することが望ましいです。
また、近年では「人的資本経営」「健康経営」「労働移動」「リスキリング」「CHRO(Chief Human Resource Officer:最高人事責任者)」といった人材系のビジネスワードが多い傾向です。人材関連においてトップ自ら時間を使って活動することが非常に重要です。CEOの仕事の時間の3割は人材関連に使えるとよいでしょう。
上記のような仕事にトップは時間を多く充てられるよう、目の前の業績アップに注力できるCOOの存在は非常に重要なのです。
組織と名称としては、代表取締役会長と代表取締役社長、社長と専務、代表取締役社長と代表取締役副社長、CEOとCOOなどをよく見ます。