当たる採用サイトになるための7つのチェック項目
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2025.08.01
- 採用活動を行う際、就職情報サイトを利用する他に、「自社オリジナルの採用サイト」をつくり募集する中小企業が増えています。採用サイトのクオリティによって、採用コストも応募者のレベルも全く違ってきます。そこで今回は反響の良い採用サイトになるためのコツやチェック項目をお伝えします。
中堅中小企業の採用状況
船井総合研究所に相談に来られる経営者の方々の声です。
「エントリーが年々減っており、集客ができない」
・お金をかけたナビサイト・せっかく準備した合同説明会で人が集まらない
・毎日送り続けるスカウト、連絡が途絶える
・業界人気・企業知名度の壁を痛感する
「内定を出しても承諾してもらえない」
・内定を出した後、態度が急変し連絡がつかない
・いつの間にか他社内定でフェードアウト
「集まる・承諾してくれる人材の質が低い」
・入社して活躍するイメージが湧かない
・実際入社後に離職が発生している
採用環境としては、就職希望者数よりも求人数の方が圧倒的に多く、非常に競争が激しい状況です。求職者優位の状況であり、求職者1人あたりの応募数は多くありません。
さらに、企業は応募者を増やすために、自社の「情報公開の量と質」を高める必要があります。求職者は「企業の採用ホームページ」、「SNS」、「口コミサイト」から情報収集しており、企業側から「仕事内容」、「社内活動の様子」、「先輩インタビュー」などの内部情報を積極的に出す必要があります。
自社オリジナルの採用サイトが募集に与える効果は非常に大きいです。企業の魅力を伝える“顔”としての役割があります。そして、 応募するかどうかの意思決定が“採用サイトの印象”で左右されるのです。さらに、求人媒体に頼らず、採用情報を直接発信でき、 低単価で応募獲得できます。
採用サイトなくして、優秀人材の採用は難しいと言えるでしょう。では、どのような取り組みをして採用サイトが成功しているのでしょうか。事例でご紹介します。
採用サイトの成功事例
事例1)九州エリア:旅館業
採用サイトから年間60名採用
①自社が採用したい人物像を意識したサイト作成
②長期的にファンになってもらうためにInstagramを運営
事例2)関東エリア:サービス業
採用サイトから年間80名採用、採用コストが1/3へ
①自社サイトのデザインを一新して内容もリッチ化
②スマホの操作性に合わせたスマホ用のUI設計
③オウンドメディアやSNSもフル活用
事例3)関東エリア:介護業
5年間0円で100名超の採用、人材紹介活用からの脱却
①働いている職員の笑顔を全面に出すつくり
②働いている方の人となりがわかるようなサイト構成
③雇用形態×時間帯別に求人を出している
事例4)東海エリア:自動車教習所
採用単価1万円、採用サイト経由で140名以上応募、45名採用
①ダイレクトリクルーティングと採用サイトの連携で応募を獲得
②求職者が応募時に気になる項目を作成し、応募意欲を高める
採用サイトによって、全国各地の様々な業種の企業が低単価で採用ができています。成功企業に共通する採用サイト制作・運用についてお伝えします。
①採用サイトコンテンツの充実
まず、一定の情報量が必要です。求職者が知りたい情報を伝えていきます。「会社概要」、「事業概要」、「企業理念」、「会社のビジョンや経営者の想い」、「先輩社員紹介」、「キャリアステップ」、「福利厚生」、「選考プロセス」、「募集要項」、「求めている人物像」など、様々な情報を出せるようにしましょう。
次に、求職者が知りたい情報をトップページに配置することも大切です。第一印象で応募したくなる情報設計をすることがポイントです。「キービジュアル・採用コピー」、「企業理念、経営者の想い」、「社員インタビュー」等々、自社が求める人物像のニーズをくみ取って、作っていきます。
自社ターゲットによるニーズの違いも知っておきましょう。新卒と中途ではニーズが異なり、サイト掲載する情報が異なります。
そして、若い世代の求職者は、企業を探す際、「自分が成長できる環境であるか」を重視しています。キャリアパスと成長機会の具体的な説明を掲載しましょう。入社のモデルケースや研修フォロー体制も明文化すると反響が高まります。
他には、今どきの求職者に刺さるブランディングと見栄えにすることも大事です。採用コンセプトに合わせたアウトプット、キービジュアルを定めます。採用したい人物像を意識した写真撮影をし、掲載しましょう。
最後に、応募されやすい導線をつくります。 同職種でもターゲットを細かく、閲覧されやすい導線設計にします。ページ間リンクで回遊率を高め、求職者を惹きつけましょう。 「職種一覧」、「応募方法」などの応募につながる誘導は常時表示できるようにしてください。
当たる採用サイトになるための7つのチェック項目
みなさまの会社の採用サイトは上述した内容になっているでしょうか?以下の7つのチェック項目で当たる採用サイトになっているかどうかご確認ください。
①ターゲット人材が明確(サイトの内容がブレていない)
②企業理念やビジョンなど根幹がうまく伝わっている
③情報が最新・更新されている
④スマートフォン対応が十分(表示崩れや操作性の悪さなどがない)
⑤デザインが魅力的(企業イメージに合う)
⑥写真・動画のクオリティが高い
⑦コンテンツ十分(企業・仕事の魅力が伝わる、求職者が知りたい情報がある)
チェックしていかがでしょうか。④スマートフォン対応が十分とは、以下の図のようにタップしやすい位置に誘導(CTA)があるということです。
⑤のデザインについては、デザインが古臭い一例を生成AIで作りました。このようになっていないように気をつけてください。

※生成AIで作成
普段なかなか意識していないと思いますが、WEBサイトには賞味期限があります。
サイトの賞味期限は3年~5年と言われています。まずは最低限、定期的に見直しをして、必要に応じてリニューアルを検討しましょう。
時流適応できているかのキャッチアップも大事です。例えば、レスポンシブデザインの最適化、タッチ操作への最適化、モバイルでの表示速度なども確認すべきことです。
自社の採用サイトはマストな時代です。ぜひ、最新モデルに磨いていただき、良い人材を採用してください。
もっと詳細な採用サイトの作り方を知りたい方はコチラのオンラインセミナーで学べます。