経営者がお休みの際に読んでおきたい本 Part2
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2025.01.03
- 経営者のみなさまに、お読みいただきたい本を、船井総合研究所の役員陣とコンサルタントが選びました。
Part2では、
・顧客の心を掴み、共感を呼ぶストーリーづくり
・著しい成果を上げている経営者の発想と仕組みのつくり方
・トップとしての考えのまとめ方・伝え方
・デジタル時代と人的資本経営
・海外の先進事例にみるワークライフバランスと生産性向上 が学べる本をご紹介します。
『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』
クリストファー・ボグラー著 府川由美恵訳(フィルムアート社)
社長こそ語り部たれ、商品設計に物語を!
現代ビジネスにおいて、優れた商品やサービスを開発するだけでは不十分。いいものが売れるという時代は過去のものとなりました。
現代では顧客の心を掴み、共感を呼ぶことが必要です。そのために語り部のように顧客たちが、自社のサービスやストーリーを勝手に提示することが求められます。
参考となる一冊が、『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』です。
本書は、神話の構造を分析し、あらゆる物語に共通する読みたくなる・伝えたくなる流れを解説しています。フレームワーク別に紹介されており、単に映画監督や小説家向きといったものではなく商品設計やビジネス立案においても強力な武器となります。
カール・G・ユングのパーソナリティのパターン〈アーキタイプ(原型)〉の研究と、ウラジミール・プロップの民話・昔話を構造分析した物語理論などを元に、面白いストーリーを伝えるのと同じく、自社の製品やサービスが良いものとして伝える方法を学べる一冊となっています。
『妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話』山中 浩著(日経BP社)
市場縮小、価格競争が激しい豆腐市場業界で、失われた20年に、売上を20倍にした相模屋食料の鳥越社長の取り組みがわかる本です。
「現場の数字ばかりを言い出すのは会社が傾いてきた証拠です」「数字で管理しないから全体最適ができるんです」などなど、企業運営の本質を押さえて事業展開されるお見事な経営者のお話しです。
『「与える人」こそ成功する時代』 アダム・グラント著/楠木建監訳(三笠書房)
人間の思考と行動には3類型があり、それは「ギバー(人に惜しみなく与える人)」「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」「マッチャー(損得のバランスを考える人)」。
超一流の人はどのタイプが多いのか。成長する組織はどの構成が理想なのか。成功しない人はどのタイプが多いのか。人間の本質を押さえている異色の経営書です。
『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』 大山健太郎著(日経ビジネス人文庫)
今年の船井総研の「経営戦略セミナー」でもご講演いただきましたアイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏の著書です。力強く成長を続けられている会社には、経営に関する考え方が言語化され、それが社内の共通言語として定着しています。
大山健太郎氏の考え方を学べることはもちろんですが、経営の考え方をどのように整理するべきなのかを知るのに大変優れた書籍です。
年末年始のお時間のある時にご一読いただきまして、続けて自社で定着させるべき内容をアウトプットしてみるのはいかがでしょうか?
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