社長のお金や年収を増やす「計画」策定の4ポイント
-
2023.03.23
- 社長の正しい年収と適切なお金の管理方法とは?(https://media.funaisoken.co.jp/column/ceo-money/)の記事にて社長のお金に関する公表されている数字などをみてきた。
次に、大事な「社長のお金に対する考え」についても見ていこう。
社長のお金に対する考えは、会社や社長を取り巻く環境に影響を受ける。
また、中小企業のオーナー社長の場合、会社のお金に関することは社長個人の考えが大きく反映されるので、特に重要になる。
以下テキストは、経営者向け優良情報サービス『社長online』の情報テキストになります。月々1,650円で成功事例や新たなビジネスフレームを学べるので、是非加入を検討してみてください。
そもそも社長のお金を増やし、年収がどのぐらいが基本なのか。については下記動画で解説をしております。ぜひ視聴してみてくださいね。
会社のお金=社長のお金
イチから会社を興し、成長させてきた社長は創業から一定の期間までは「もっと稼ぐ」「稼いでパッと使い、また稼ぐ」をモチベーションにしていることが多い。「人より稼ぐ」「いい暮らしをしたい」が原動力だ。
その後会社が大きくなり、業種にもよるが実質的な年収が5000万円を超えたくらいになると、お金そのものに対し興味をなくす社長が多いという。年収が一定額に達したあとは、どのくらい稼ぐかよりも、「いい会社を目指す」ことに力を入れていく。
また、成長して会社の規模が10倍に成長しても、年収は変えていない社長もいる。節税などは考慮しながらも、もはや年収を上げる必要性を感じなくなるからだ。
中小企業の場合、会社と社長は一体になっている。
会社の借入金は社長が個人保証や担保提供をしているケースが多く、実態としては社長が借りているのと同じだ。
会社の資産として保有している社用車を、実態としては社長が私的に使っているケースも多く、このことを社員からは「会社のお金でいい車に乗って……」と言われたりすることもあるが、その車を会社で購入したお金も、社長が個人保証している借入金から出たりしているので、間接的に見れば社長のお金で買っているのと同じになる。
また、勤務実態があまりない社長の親族が役員として給料を取ったりもしていることについて、社員に知られれば面白くないと思われるのは間違いないが、これも社長が会社に何か個人保証している分、いざとなれば個人の財産をすべて投げ出さないとならないので、社長一族として蓄財しておく必要性がある。
会社のお金の流れは、社長のお金に対する考えを反映する
経営者(社長)が考えなければならないこととして「会社として出た利益をどこに蓄財するのか?」がある。リスク回避面、税務面など、総合的に判断して毎年の決算で出た実態としてのキャッシュを毎年、どこに「貯めるべきか」を判断する必要があり、それをうまくやっている経営者とそうでない経営者がいるのも実際のところと言える。
・自身の報酬(役員報酬)として取るのか
・役員・社員で入れている親族の報酬として取るのか
・会社の利益剰余金として積み上げるのか(=現預金としての積み上げ)
・保険料として将来への蓄え、リスクヘッジとして計上するのか
・将来への事業投資として使うのか
・事業とは関係はないが利回りを求めての投資に使うのか
・株主への配当として使うのか
等々……。
これらの点を中長期的な目線でかつ、毎年出たキャッシュの額に応じて判断する必要がある。
「決算書を見るとその会社の社長の考えていることと、今、目指していることが見える」と言うと大げさかもしれないが、ある程度は見える。どこに使うのが正解で不正解かはない。いずれにしても「会社=社長」で社長が負うリスクは同じだからだ。
違いがあるとすれば「税金面」は当然ある。「お金を残す」観点からは節税も考えないとならないので、会社最適・個人最適の優先度を多少下げても、節税を前提に考えなければならないこともあるだろう。
誰に決算書を見せるのか」によっても変わる。お金を借りている、借りようとしている金融機関に見せることにウェイトを置くならば、会社に利益が残る形にしたほうがよい。
税務署に見せることにウェイトを置くのなら、それに相応したものにする必要がある。恣意的になるのはよくないが、これまでも伝えてきたように、いずれにしてもリスクを負うのは社長なので、社長の考え方を優先するべきと言える。
「お金の中長期計画」で考えたいポイント4つ
以下が具体的に考えたいことだ。
①中長期的にB/Sをどのように作っていくのか
②投資をどのようにしていくのか
③上記も含め、「個人としての」利益をどのように分配していくのか
④相続対策・事業承継対策も視野に入れよう
……(より具体的な続きは、社長onilineにて公開中)