「一律〇円値上げ」が一番ダメ!顧客が離れない値上げのコツ
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2024.10.22
- 多くの会社が「せざるを得ない」値上げ。できるだけ「高くなったから買わない」を起こさないためにすべきことをお伝えします。
以前に比べると、値上げはだいぶ理解されるようになってきました。「値上げしたからもう買わない」ではなく「仕方ないね」という世の中の雰囲気です。
値上げは怖いものですが、必要な値上げはするべきです。顧客が離れない値上げのために、押さえておきたいことがあります。
「高くなった」と感じる値上げ、感じない値上げ
いっぺんにすべての商品を値上げしてしまうと、消費者に「高くなった!」「あの店は値上げした」と感じさせてしまいます。
そこで、値上げするものと、そうでないものを仕分けする。また、何をどれだけ値上げするのか、商品別に細かく設定するという方法を取ることで、その印象を和らげることができます。
とある町のパン屋さんでは、人件費と材料費が高騰したため、毎月60万円近く利益を追加で出す必要が生じました。
そのために値上げしなくてはなりませんが、「全商品一律〇%値上げ」としてしまうと、お客様の印象が悪くなってしまう可能性がありました。
そこで行いたいのが、商品の価格に応じた値上げです。
次の数字を見てください。
<元の商品を10ずつ値上げした場合>
・90円 → 99円
・95円 → 104円
・120円 → 132円
・160円 → 176円
・190円 → 209円
・230円 → 253円
どうでしょうか?
90円から99円への値上げはあまり印象に残りませんが、95円から105円、190円から209円への値上げは、高くなったような感覚がありませんか?
人間の心理として「金額が上がるとストレスに感じるライン」があり、それを超えると、急に値上げがされたように感じるということです。
この心理を知っていれば、「一律〇%値上げ」は得策ではないことがわかります。実際に必要な売上を計算し、どの商品を何%値上げすればその利益に達するのか?を計算し、具体的に数値を考えるのが、お客様の離れない値上げです。
このパン屋さんでは、「売れ行き商品とそうでない商品で、値上げの幅を変えよう」という話になりました。
お客のストレスにならないよう、一律での値上げをやめ、上げてもストレスに感じにくいものだけを行ったのです。
さらに私がお勧めするのは、「売れている商品はやや値上げ」「売れていない商品はリニューアルして値上げ」という方法です。
特に、売れていない(利益が出ていない)商品については、売れている商品と同じように値上げしたところで売れないことには変わりがありません。
それならいっそ時流に合わせた商品にリニューアルして、新たな利益を創り出したほうがいいのでは、と考えています。
「値上げしても問題ない商品」とは?。。。
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