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経営者の年収リアルと年収を上げるシンプルな方法

2025.07.02
社長onlineで経営者の年収や賃上げ、日々の情報収集・勉強代などに関するアンケートを実施させていただきました。250名の有効回答をいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。お金の使い方について気づきがあれば幸いです。

経営者の年収を上げるシンプルな方法

社長onlineでは様々なかたちで経営者の情報を入手しています。今回明らかになったのは、月間の勉強代と年収は比例した事実があったことです。

2025年度社長onlineアンケートより社長online編集部で加工 ※月間勉強代は10,000円~29,999円など範囲(幅)で設定し、その中央値を基準として算出している

情報収集や勉強することによって、適切な経営判断ができ、業績が上がり経営者の年収に反映すると言えそうです。つまり、経営者の年収を上げるためには、より多く情報収集や勉強をしましょうです。
では、どのような情報収集や勉強をすればいいのでしょうか。

社長online白書2024より活用‐社長315名のアンケートデータ

上図は、2024年実施した経営者向けアンケートを元に作成した、営業利益の昨対成長別の社長の情報収集・勉強の表です。社長のみに図にある10項目から特に取り組んでいる情報収集を3つ選んでいただき、営業利益の昨対成長別にまとめました。

読書と社長onlineのようなビジネスWEBメディアをベースとした上で、営業利益が昨対20%越えの社長は、①「異業種・同業種の経営者との交流」、②「セミナー」、③「企業視察」が全体平均や営業利益昨対20%超減の方と比べて数値が高かったのです。

まとめ~収入アップするために
1.情報収取・勉強代に投資を増やしましょう!
2.読書やビジネスメディアは基本として続けましょう!
3.差がつくのは、「経営者同士の交流」「セミナー」「企業視察」であり、この3つを意識して増やしましょう!

経営者の年収のリアル

今回のアンケートでは250名に回答をいただき、役職別に分けると、「代表取締役・代表」189名、「役員」35名、「役員未満」26名でした。

「代表取締役・代表」の平均年収は1,385万円で中央値は1,125万円でした。「役員」の平均年収は1,116万円で中央値は900万円でした。
集計結果はこちらです。

集計対象になった企業の年商は、平均年商17.7億円、中央値では年商2億円になります。(年商においても3億円以上10億円未満など範囲(幅)で設定し、その中央値を基準として算出している。また、母数224社の内4社は年商300億円以上あり、平均値を大幅に上げるため、4社は除外した数値である)一つの目安として捉えていただければ幸いです。

2024年の社長online白書(315名の社長のアンケート結果)では、「代表取締役・代表」の平均年収は1,378万円、中央値1,375万円でしたので、今回と大きな差がない結果となりました。

経営者の年収の決定要因

経営者の年収は何を軸に決まるのか?様々な角度から分析すると、「営業利益」「年商」は一定の影響があると言えます。昨対の成長率や営業利益率は影響しづらいようです。

アンケート結果を元に推定で営業利益額を算出して分析した

今回のアンケート結果では、営業利益が1,000万円超える、1億円超える、3億円を超えるたあたりから年収に差が見られました。
年商についても年収との連動性がありました。

オーナー経営者の方が大半かと思いますので、おそらく年商1億円を超えた時点から経営者自身の役員報酬を1,000万円越えを年商10億円超えると2,000万円越えを考えているのではないかと思います。

まとめ~経営者の年収のリアルと決め方
1.営業利益額や年商は経営者の年収の連動し、営業利益率や昨対の成長率は連動しづらい
2.営業利益1,000万円超えると年収は1,000万円を超え、営業利益1億円超えると年収は2,000万円を超え、営業利益3億円超えると年収は3,000万円超えた
3.年商は1億円超えると年収は1,000万円を超え、年商10億円超えると年収は2,000万円超えた