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成功している社長が実践する6つの仕事論

2023.03.25
船井総研のコンサルタントとして多くの経営者と膝を突き合わせ、経営について話し合ってきました。そうした中で、成功している社長に共通している仕事についての考え方が見えてきました。今回は、そうした中から特に当てはまる6つの項目についてご紹介します。

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①やることをよりもやらないことを決める

社長は会社の中で最も自由に選択・活動できます。それが故に、やろうを思えば何でもできます。しかし、何でもやろうとすると普通の結果しか出ません。それだけでなく、やることが多すぎる場合、普通以下の結果になってしまうことも珍しくありません。そのため、何に焦点を当てるのか?何をすべきなのか?。これをよく考えて、社長自身のリソースを最大限に活用することが重要です。

創業2年で年商23億円を成し遂げた30代の社長は、何を捨てるか・何をやらないかを明確に決めて行動していました。40代で数百名の組織を束ねるトップも自分がやらなくてよい、効果が低いこと、コアでないことはすぐに止めます。

■やらない仕事の例

・会社にとって効果が弱いミーティングの参加(そもそもミーティング自体をなくすことも)

・自分が決断する必要がないミーティング

・会社にとって重要度が下がった事業や施策関連

・自分が不得意な領域の仕事

・他の社員の方が成果が出る仕事

・不必要な会合、飲み会、二次会

・効果があやふやなデジタルツール活用

②会社の規模や目指す姿に応じて思考・行動を変えている

会社の規模によって、社長のやるべきことは変わってきます。それは業態や社長自身の特性によって異なります。大まかに従業員数ごとに考えるべきことをご紹介します。

①従業員30名までは、社長がトップダウンで売上を伸ばすことに集中する。また、次の段階に向けて、社長の右腕を見つけることが必要

②従業員30~300名までCEOとCOOを分離する。大きなビジョンや戦略を考える人(CEO)とそれを実行まで落とし込み、PDCAサイクルを回せる人(COO)の存在が必要。また、複数の幹部や戦闘レベルはマネージャーが対応している状態。社長が戦闘レベルのことについては手を動かさない、提案もしない

③従業員300~1000名超え、C×Oが多数いる状態(例えばCTO、CSO、CDOなど)また、複数の事業展開もしており、事業CEOが多数いる状態となる。また、ホールディングス展開も視野に入れる。

③気づき力と構想力を高めるために情報取集(勉強)をし続ける

業績を上げ続けている経営者は、時流に合わせて変化し続けています。正しい変化をするために、経営者は正しい情報収集の仕方を知る必要があります。

「新聞」「雑誌」「ネット」「本」にはそれぞれ違った読みこなし方があり、それぞれを目的に合わせて活用していくことで質、深さが劇的に変わります。世の中で起きていることを知るには、「新聞」がベースとなり、世の中で起きていることを理解するには「本」であり、デジタルメディアはその中間にあります。

パソコン、タブレット、スマホと、状況と媒体によって使い分けると学びの質と効率がよくなります。

■経営者の情報収集経路の一例

④採用活動を超重要事項に定める

成功する社長は、採用活動に積極的に取り組んでいます。例えば、新卒採用の初回の会社説明会に社長が登壇し、今後のビジョンを語ります。さらに、中途採用においても初期段階で動画視聴やテキスト情報などで社長のメッセージが見られるようにしておくなど、かなり力を入れています。もちろん、採用の最終面接には社長自らが対応するなど徹底しています。

さらに、入社直後のマインドセットについても人事が担当するのではなく、社長が自ら対応し、仕事に対するモチベーションなどを大いに上げていきます。また、そもそもの採用の戦略や採用基準なども社長が率先して策定し、積極的に社内をリードしています。

自身のリソースの30%以上を採用に投下しているという社長も珍しくありません。

画像提供:PIXTA

⑤長所を作り、伸ばし、1番を多く作る

どの業界でも比較的共通しているのが、1番にしか新規顧客は来ないということです。そのため、1番になれるポジションまで事業を落とし込むことが重要です。

例えば、住宅販売全般において1番が無理ということであれば、リフォームで1番を目指す。さらにそれが難しければ水回りのリフォームで1番を目指すなど、どんどん掘り下げていき、とにかく商圏内で1番のポジションになり、新規のお客様が来るようにします。

そのためにも、自社の長所を知らないといけません。自社と他社、自分と他人を調査し理解をして、長所(強み)見つけましょう。成功する社長は、自社の長所になるところをとにかく磨き込んでいます。

⑥大胆にお金を投資し、新たなる成長を促す

自社が成長する際に欠かせないのが資金ですが、そこについても成功している経営者は、独自の観点を持っています。例えば、今では年商200億円を誇る企業では、年商30億円のときに総額15億円の投資を実施しています。そして、圧倒的に1番店を作り、その5年後は年商100億円突破を成し遂げました。

経営において、上がった利益を貯めてから新たに出店が、安全な拡大の方法でしょう。しかし、経営者として現役でいられる時代は、そこまで長くはありません。そのため、「自分はここまで成長したい」と目指す目標があるのなら、借入しかありません。

というのも、「利益の中での成長」では、その範疇でしか大きくなることはないため、大きな成長は望めません。そのため、お金を借りるのを怖がって、事業規模拡大の欲求を抑えるよりも、欲求のままにお金を借りてやりたいことをやる、ということが意思決定をする上で重要になります。

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