成功する社長は、時間とツキを大事にする
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2023.09.30
- 長年のコンサルタント経験を通じ、私が考える「成功する社長」に共通する考え方と行動についてお話しします。成功する社長は常日頃、何を意識しているのか。意識を変えることで行動が変わり、会社が変わっていきます。
~船井総合研究所取締役常務執行役員・菅原祥公
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私も長年コンサルタントをして多くの社長を見てきましたが、成功した方の理由は千差万別です。共通点を挙げるならば、「こういう会社にしたい」という明確な目標、ビジョンを持っている方が多いと感じます。
「自社はこの領域でトップになりたい」「〇年後にこうなりたい」という目標やビジョンを持っており、それを達成しています。
トップがビジョンを明確に描き、それを実現しようとどれだけ強く思えるか。そして、ビジョンを実現するための「計画」までつくれるかが肝要です。
計画が無ければ、ビジョンも単なる夢で終わってしまいます。
私たちコンサルタントも、社長のビジョンを計画に落とし込むお手伝いをすることがありますが、計画をしっかり作ることができれば、目標達成までの道筋が見え、いつまでに何をすべきかがわかり、実現スピードが速くなります。
経営者としての時間の使い方
経営者の中には、日々の雑事に追われて、経営者としてやるべき大きな仕事ができていない方もよくいます。
仕事は「緊急度」と「重要度」の高低で分類できますが、「緊急度が高いが、重要度は低い」仕事に煩わされて、「重要度が高いが、緊急度が低い」仕事を後回しにしている状態です。
会社を大きく成長させている社長はこの「重要度が高いが、緊急度が低い」ことに、きちんと時間を割いています。自分に時間が無い場合は、社員の誰かに代わりにやらせています。
従業員が数名~数十名の会社であれば、社長自身が先頭に立ってやっていかざるを得ませんが、100名を超える規模になったら、自分の分身となる社員をつくって、仕事を任せられるようにならなければなりません。
会社を大きくしようと思ったら、自分の分身となる人材を見つけて育てていくことが必要です。
船井総合研究所の創業者の舩井幸雄も、サラリーマンから独立してコンサルティング会社をつくり、しばらくは自ら営業して仕事を取っていました。当初は数名だった社員が徐々に増え、会社の規模が大きくなると、社員でもできる仕事は任せ、自分は経営者として重要度の高い仕事に重きを置くようになりました。
船井総合研究所が現在のような規模のコンサルティング会社になれたのも、舩井幸雄が「会社を大きくしよう」という長期ビジョンを持って、自分の分身となる人を育て、組織をつくってきたからだと思います。
会社も人生もうまくいく「ツキ」のある人とは?
成功している経営者に成功の理由を聞くと、多くの方が、「自分はツイていた」とおっしゃいます。「自分1人の力で成し遂げたのではない、周りに助けられた」と言い、自分以外の要因でうまくいったと実感しておられるようです。だから舩井幸雄も「ツキ」の研究をしていました。
舩井幸雄はよく「人がツキ続けるのは難しい。3つの要素が必要だ」と言っていました。
① 腰が低くて謙虚
謙虚でないと、成功したとしても、周りから妬み嫉みで足を引っ張られることがあります。成功し続けるためには、周りからマイナスのエネルギーを極力受けないようにしなければなりません。
また、成功している人は、相手の地位の高い低いに関係なく、丁寧に接する方が多いです。逆に尊大な人は驕りがあり、成功してもそれが長く続かない傾向があります。
②与え好き
成功している人は、人に教えてあげたいという「教え好き」な方が多いです。自分が相手にいい情報を出せば、その分、相手からも返ってくる事を肌でわかっています。船井総研のお客様の中には、勉強会で自社のノウハウをオープンにお話しくださる社長や、会社の視察を快く受け入れてくださる社長が多いですが、そのメリットをよくわかっているのだと思います。
③ 気配り目配りをしっかり
ツイている社長でも安心はできません。ご本人がツイていても、その周りにいる社員や家族の「弱いところ」にマイナスの事象が起こることがよくあります。ご家族が病気になる、社員が何か問題を起こすといったことですね。社長がそのマイナスに気をとられると仕事に集中できなってしまいます。マイナスの芽は早めに摘んでおくことです。ツキを持続するためには、日頃から家族の健康や、社員の公私にわたる状況に気配り目配りして、ケアするようにしたいものです。
ここまで、成功する社長の条件について私なりにお話してきましたが、経営者として、また1人の人間として、成功するか否かは「やるか・やらないか」に尽きると思います。いくらよいビジョンを持っていても、実行しなければ意味がありません。
よいと思ったことは、すぐやること。これが成功の大原則ではないでしょうか。
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・成功する社長と失敗する社長にはある共通点があった
・長く成長を続ける会社の社長は「両論、両極」の視点を持っている
・成長する会社の社長はある3つ比率のバランスがよいのが特徴
②成功する社長は時間とツキを大事にする
・「こういう会社にしたい」という明確な目標、ビジョンを持っている
・「重要度が高いが、緊急度が低い」ことに時間を割いているか
・社長業だけじゃないツキの大事なポイント
③社長はリスペクトされる存在でなければいけない
・社員の本当の「幸せ」をわかっているか
・月200万円の役員報酬をもらうために必要なこと
・社員からのリスペクトは「立ち振る舞い」と「自責」で決まる
④目標を達成できる社長、達成できない社長の差とは?
・やろうと思ったことを、いつやるか?
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