山本五十六に学ぶ「人の育て方」
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2025.03.05
- 特集「後継者・幹部育成」。連載第二回は山本五十六に学ぶ人の育て方です。今回はあくまで軍人としての功績ではなく、人物像を切り取った解説となります。軍人ながらも、人をマネジメントすることに長け、数々の名言を残した山本五十六氏から幹部や後継者を育てるために何が必要なのか解説していきます。
根底にある米国的思考
再放送している坂の上の雲を見ると、いかに練度の高い人物に囲われていても指揮官が正しい選択をできなければ戦いに勝ち続けることなど難しい。小説では描かれなかったものの、同海戦において高野五十六(後の山本五十六)は重傷を負いながらも巡洋艦を指揮していた。
そんな山本五十六氏は、勝ち続ける軍人ではなかったものの指揮官としての評価は今なお高い。その理由としては、大規模作成の指揮能力もさることながら、正しく組織や軍を俯瞰的に見ていた点、旧来の日本男児的な思考が根底にありつつも「米国」の強みやマネジメントの良いところを常々盗んでいた点があげられるだろう。
阿川弘之氏の海軍提督三部作の「山本五十六」や映画原作となった半藤一利氏「聯合艦隊司令長官 山本五十六」などを読むと、軍人としての彼というより山本五十六の人柄に興味を惹かれるはずだ。
山本五十六は、1884年新潟県古志郡長岡本町(現在の新潟県長岡市)に生まれた。厳格な侍の系譜をもつ高野貞吉を父に持つ。貞吉が56歳の時の子だから「五十六」と名付けられた。
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