トイレ掃除、即決断、お金にシビア…成功社長の行動パターンを解説
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2023.10.14
- 成功する全ての社長の共通点は、間違いなく「決断のスピードが非常に早い点」だと感じます。合理性があると判断すれば、数百万円単位の投資の決断を30分で行い、即実行に移します。また投資への意欲もそれにかけるお金も非常に高いです。しかしその反面、お金の使い方に関してはシビアな一面も…。
医療クリニック経営のコンサルティングをメインで担当する私が、これまで出会った成功する社長の行動を振り返ります。
スピードとリカバリー力で進む
間違いなく全ての成功する社長に共通している点は決断のスピートが非常に早い点です。また、リカバリーするのも早いです。ダメだと感じることはパッと止め、上手くいくための改善策を常に模索しています。
私がコンサルタントとして関わっている、医療業界で売上上位0.1%以上に入るA経営者も合理性があると判断すれば即決断します。
私が提案する数百万円規模の投資に対しても、データを見て合理性があると判断すると、その場で投資の決断をして即実行しています。
逆に少しでも合理性がないと判断すれば、その件は一瞬にしてストップさせます。
私の提案から決断まで何時間も時間を費やすのではなく、30分以内で終わるケースがほとんどです。
A経営者の決断力とリカバリー力で、運営する歯科医院はこれまでのマーケティング戦略を転換して大成功しました。
この歯科医院では以前、インプラント全体に対してマーケティングを行っていました。しかし、インプラントの寡占状態が進んでいる中、競争優位性がなくなっていく懸念がありました。クリニックは赤字ではありませんでしたが、広告にかなりコストをかけていました。
そこで私が過去のデータを分析し、高単価商材に絞ったマーケティングを行う戦略に変更するよう提案をしました。そのデータを見てクリニックの強みは高単価商材にあると納得したA経営者は決断しました。新たな戦略によって全国から顧客が集まり、2~3年で業績は6~7倍になりました。
多くの経営者にとって、最もストレスのない楽な決断は、そこそこ成果が出ている既存の事業を続けていくことだと思います。
これまでの取り組みを止めると業績が下がる懸念もあります。そんな中A経営者が、新たな提案に対して「やってみよう」と思い切った決断ができたのは、決断するスピードが早く正確であり、リカバリー力があったからです。
お金の使い方にメリハリがある
投資を決断するスピードが早く投資額も投資意欲も高いですが、決して散財しないのも成功する社長の共通点です。
例えばある歯科医院のB経営者は約2億円を投資して、日本一の規模になるような増築を行いました。B経営者はこのように億単位の投資をポンと出す判断をしますが、その反面、物を非常に大事にしています。
ある時、古くなった会社のプリンターを買い替えようした事務の方を厳しく注意していました。「そういう節約癖がない行為が利益を下げる」とB経営者は諭しました。
事務の方はおそらく「数万円なら買い替えてもいいのではないか」と思ったのかもしれません。しかし成功する社長は、B経営者のように本当に必要な投資であれば数億円の投資をする判断をしますが一方で、節約癖があり目の前の1万円の使い方に対して、かなりシビアに見ています。
他にも、家族旅行にはお金をかけても、社長1人で勉強会や出張の際に宿泊するのはビジネスホテルというケースが多いです。「社長、そんな安いところに泊まるのですか?」と尋ねると「寝るだけだから」と返されたことがあります。必要なところにはお金をかけるが、必要のないものには全くお金かけない、といったようにメリハリがはっきりしており、お金に対する価値判断が非常にしっかりしています。
必要なものにお金をかけるという点では、従業員の働く環境を改善するための投資やスタッフのスキルアップへの投資は惜しみません。
例えば、0歳から2歳の保育料を全額補助したり学童へのお迎えをしたりする取り組みを行っているクリニックや、社員が技術を身に着けるための費用を50万円~100万円単位で負担しているクリニックの経営者も存在します。
早起きし、トイレ掃除をしている
毎朝、自社のトイレの掃除をする経営者も多いです。中には中堅企業の社長や中小企業でも業界1%以上の社長もいます。
これは、戒めとして行っている面もあるのではないかと思います。
会社が伸びていくと、やはり自信がつきますし、時には傲慢になってしまうこともあるでしょう。社長が毎朝5時に朝起きて、最初に出社してトイレ掃除をしていることを、社員は勿論知らないはずです。
そうやってトイレ掃除をすることは、自分だけの力で会社を成長させてきたと思わないようにしようという姿勢の表れだと感じます。
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