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社長の仕事を解説!向いている人はこういう人

2023.03.01
企業の社長は、事業の戦略的方向性の決定から日常業務の監督、組織の目標達成の確認まで、あらゆる責任を負う仕事です。なかなかに大変!やめたいという人もいれば、やっぱり社長は天職だ!という人もいて、企業の成功を導く原動力の8割近くは社長で決まるというコンサルタントもいます。

本コラムでは、社長のお仕事の役割。そして、事業で成果をだし社長として成功する、そんなリーダーであるために必要な資質やスキルというのはなんなのか。様々な面で解説していく記事になります。

また、成功した社長がどのような戦略で企業を成長させ、失敗からどのような教訓を得たのかについても解説していきます。急速に進化する今日のビジネス環境における役割の変化は、単なる役職者名に関する話ではありません。

現代のビジネス界で成功するために何が必要かを深く理解し、やりがいのある役割を持つことがこれから求められる社長像です。会社の規模や事業内容により変化する面もありますが、参考にしてみてください。

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社長の仕事内容

社長というと、上流から下流まで全ての仕事を担当するものと思われがちです。しかし、その多くは自分で手を動かすことではなく関係作りやルール作りなのです。

会社全体の事業戦略およびビジョンの策定と実行

まずは、会社として現状分析を行なうことが大切です。会社の内外環境を多くの観点から分析し、自分持つ会社の資産やビジネスの強みは何なのか。成功機械や脅威、リスクを把握することから始めましょう。

なかなかに日々の業務に忙殺されていると分析はできない!やる時間がないという人も多いです。

しかし、自分の立ち位置を知ることは成功への近道だったりしますので何とか時間を捻出してみることをお勧めします。

その次に行ってほしいのは、ビジョンとミッションの策定です。会社が目指す将来像(ビジョン)とその達成に向けた基本的な理念や目的(ミッション)を明確にすることは社長の仕事です。そうして策定されたビジョンとミッションを会社の戦略に落とし込んでいきます。

単に会社として売り上げを立てるという形ではダメです。

たとえば、建築機材の中古市場を形成し、大型住宅やマンションの製造コストを下げ、結果ビジネスから大きく社会に還元する。

飲食店ビジネスを続けることで、従業員がより成長する。そして、来てくれたお客さんも含めて楽しくて最高のディナータイムを提供したい。

など自社にあったビジョンを設計すべきです。

その際、言葉や方向性を全て社長が決めるということは難しいので、会社の方向性や優先順位を定め、具体的な戦略を策定していきます。

そういった作業を進める上で、こうなりたいという言葉上の目標だけでなく、シェアや売り上げ、販売数などの目標を細かく作っていき、3年後にはここに行きたいななどとチェックポイントを作ることも大切です。

いわゆる四半期目標や3ヶ年ビジョンなどがこれにあたります。目標という小さなゴールに向けて、実施することまで落とし込み、つど定期的に達成できたか否かを設定評価していくことこそがこの策定と実行パートになります。

これらのステップを進めるためには、経営陣や従業員、外部の専門家などとのコミュニケーションや協力が必要になります。また、市場調査や競合分析、財務分析などのデータを活用することも重要です。またビジョンは言っておくだけではだめで、全社員の共感を得るために、ある程度の段階で戦略設計を作る際に巻き込み、共有していくことも欠かせません。

 会社目標を達成するために、経営陣と従業員を管理・指導

社長だけでなく、経営陣にとってもリーダーシップは大切です。ビジョンや目標を明確にし、社員に示唆を与えるというのもまた経営者や社長のお仕事でしょう。

経営者が直接的にアプローチする経営陣も、そうした社長を見ていくことで従業員を引きつけるリーダーシップを学び、いつのまにか発揮していくようになっていきます。もちろん従業員やアルバイトなどの能力を引き出し、成長を促す環境を作り出すことも大切です。

そのためには、やはりコミュニケーションを重視する必要があります。情報の共有や意見の交換を通じて、社員がビジョンや目標に共感することから始めます。

それが単なる記憶ではなく、理解や共感にまで落とし込まれると、実現するために自ら考え、行動するようになっていきます。経営陣は指示するだけでなく、あまねく社員とのコミュニケーションを重視し、積極的に意見を収集することが必要です。

(単に、会社にビジョンを標語にして張り出すだけでは結果がつながりません。ビジョンに即したビジネスをやっている社員を褒め、道をそれた際には適切なアドバイスをしていくことが大切です。

達成のためには成果の評価と改善をあるていど客観的にしなければいけません。

目標の達成度を測定し、達成度が低い場合は、その原因を分析することも社長の仕事です。

社長という存在は、繰り返しになりますが手を動かす仕事ではありません。改善策は自身で立てるだけでなく、経営陣や従業員から集めることも必要です。また、社員の成長や課題も把握し、個別の支援や研修などを行い、より高いパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。

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財務パフォーマンスを管理する

まず必要なのは、財務指標の定期的な分析と評価です。収益性、流動性、財務安定性などの財務指標を定期的に分析することが大切です。単なる口座残高で見える今だけでなく、過去から未来までを評価して会社の財務状態を把握します。現状を改善する必要があるとしたら着手すべきは収入と支出の二つです。予算を策定し、実際の業績と比較し、予算の達成度を監視し、必要に応じて修正していきましょう。決してどんぶり勘定ではダメです。

収入が足りない場合や投資が必要な場合は、社長が旗振り役となり資金調達を行うことが必要です。長期的な投資や資本支出などに必要な資金を調達する計画を策定していきます。あわせて、行いたいのはコスト管理と効率性の向上です。会社の利益量は売上で、利益率はコストで改善されていきます。最後に大切なのは納税です。適切な税務計画を策定し、税務上のリスクを軽減します。

これらの取り組みによって、会社の財務パフォーマンスを監視・管理し、長期的な持続可能性と収益性を確保することができます。

社長業は言い換えれば信頼構築業

まずは、顧客との信頼構築について解説します。

製品やサービスの品質を向上させ、サポートの品質を向上させ、カスタマーサポートの時間を短縮し、顧客とのコミュニケーションを改善することはどんな大企業であっても重要視しています。

フィードバックや苦情は放置しておくと突然爆発し、企業に多大なる損害を与えます。

クレームに対して耳を傾け、迅速に対応していきましょう。

ネット上では悪評は拡散しやすく、常に顧客に満足してもらえるようにします。そのためには、社長から正直で透明性のある情報の提供を心がけましょう。

画像提供:PIXTA

株式会社の場合、株主との信頼構築も大切です。持続的な利益を追求することが期待されるため、利益を最大化することが求められます。財務報告書の透明性と正確性を確保することが重要であり、株主とのコミュニケーションを促進します。上場企業であれば、有価証券報告書や株主総会などで戦略的な方向性や目標について説明することが必要です。

また、社外の機関やコンサルティングファーム、金融機関などに協力を仰ぎ、企業の持続可能性や社会的責任について議論し、それに応じた取り組みを行うことも重要視されています。

会社の顔として公的な場に出る

メディアや公的な場に出る仕事は、プレスリリースや発表会などを通じて、イメージを形成することや、株主や投資家に会社の方針や成果を報告も含まれます。

いわゆる「私がこの会社の社長です」と雑誌でのインタビューに出ることや、テレビなどで商品について紹介することです。

社会的責任や企業倫理などについての見解を発表し、社会的信頼を築くことも重要な役割の一つです。さらに、地域社会や産業団体などとの交流や協力関係の構築や維持も求められます。

メディアによく出る社長ほど、公的な場で出る顔を持っています。信頼感があり、応援したくなり、顔としての清潔感やカリスマ性を持っている場合が多いです。

ただ、まったく公的な場に出たがらない社長もまたいらっしゃいます。消極的であることでビジネスデメリットがなければリスクを取らない。人前はあまりという方々でしょう。上場会社であれば、そういった姿勢は批判されることもあり、素養として外に出ること、前に出ることなどはこれから求められる要素といえるのではないでしょうか。

これらの仕事内容はすべてを網羅したものではなく、社長の職務は企業の規模、業界、特定のニーズによって異なる場合もあるため注意も必要です。

社長の素養がある人

社長というのは自ら起業る場合や、任命する場合など必ずしも素養がある人がなる、なれるわけではないといわれています。その半面、一般論でみると社長に向いている人やこういった人が社長になりやすいといった傾向はそんざいします。それは、どういった人なのでしょうか。

強いリーダーシップ

自信と決断力があることこそがリーダーシップを求められるシーンが多く、しぜんと引っ張っていける人物であることは、言い換えれば社長の素養ではないでしょうか。迅速かつ正確に行動するためには、時に自信や能力が大切で、責任は俺が取ってやるという姿勢が大事です。また、俺流もいいですが、部下がついてこない社長はまったく経営能力がないといわれていまいますから独断専行はいけません。

周りの人たちの強みや弱みを客観的に理解し、彼らの能力を最大限に引き出すことも社長のリーダーシップの範疇に含まれます。カリスマ性もまた必要ですが、日本の企業であれば適切なコミュニケーションをとることが大切です。失敗を恐れず、自己反省をしながら挑戦し続けることができますから。

また、適切なリスク管理を行い、責任ある判断を下すことができれば、攻めと守りの両面ができる社長として評価されます。重要なのは、リーダーシップはテストの点数をとれる存在ではありません。

あくまで会社が大きくなるにつれだんだんと磨かれていくものです。常に実直に学び続ける姿勢を大切にしていきましょう。

挑戦的な目標設定ができる人

挑戦的な目標設定のためには、会社がどの程度のことが実現できるのか。未来的なビジョンをもって、取り組むことが設定できるのか考えることが大切です。

それこそ、苦手な分野に挑戦しても結果はたかが知れています。自分のやる気を高め、時にモチベーションを高める。外部環境に依存せずに、ずれずに自分が達成したい目標がここにあり、それにどのような意義を持つのかを考え続けられることは社長に必須です。

画像提供:PIXTA

また、チャレンジ精神は人をワクワクします。現状維持やコストカットではなく、ときにお金を大きく使っていき、新しいことに積極的にチャレンジすること。それこそが挑戦的な目標設定です。社長こそが一番失敗は恐れてはいけない存在です。むしろ失敗は成功の母と思い、前向きな経験や投資ととらえ改善点を見つけていくこと。そういったスタンスを社長がみせることが大事です。

プレッシャーに強い

社長という呼称で呼ばれるのもだんだんと慣れてきます。むしろ社長であるということがストレスに感じる人も多いと言われるのですが、その理由はやはり責任があるからではないでしょうか。責任を伴ったトップとして、厳しい状況下でも理性的かつ冷静に対処できることは社長の素養として必須といえます。

もちろん結果を出すことも大事ですが、社会的な課題に対してアプローチしていったり、ビジョンにたいしてどう実現することができるのか向き合っていくことも大切な仕事なのです。

ですが、プレッシャーに誰もが強いわけではありません。プレッシャーのかかる状況に直面する前に、自分自身を正しい意志や考え方を設定することが重要です。また、肯定的な思考や素直であること、逃げたいとおもっても感情を表に出さず社員には涼しい顔して対応している演技力も大切です。非常に理性的な回答ではありませんが、気持ちがあれば自信を持って課題に取り組むことができるはずです。

場合によっては、社長は社員や外部にサポートを求めることもおこなっていきましょう。プレッシャーのかかる状況に直面するときには、信頼できる同僚や家族などのサポートで乗り越えることが大切です。

それこそ、社長本人にこそメンタルヘルスが必要という解説もあるぐらいですから、ストレス緩和と軽減については忙しくなる前から考えて置くとよいでしょう。

社長として学び続けること

プレッシャーが苦手、ストレスがかかるまえになんとかしたいという人は、経営術をまなぶことや、成功事例から自社への学びを得ていくことも大事です。強いプレッシャーがかかる状況になる前に、まずは自分自身で備えること。前に事業を進めることも大事ですが、正しい道筋に軌道修正をかけるのも社長の仕事であり大事な素養です。

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