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採用の切り札は出戻り社員!注目ワード「アルムナイ」を3分で解説

2024.01.05
中途採用に力を入れている企業群が成長しています。その原動力として取り入れているキーワード「アルムナイ」あるいは「アルムナイ採用」。その意味と活用事例について、サクッと3分間で紹介します。

アルムナイとは、そもそも英語の(alumni)が語源で、卒業生といった意味を持ちます。言い換えるならば御社から退職した社員のことを指します。退職者とは一度縁が切れると、二度と接点を持たないというのが日本企業の常でした。

その一方で「出戻り社員」を推奨する企業も2000年代から細々と増えてきました。先行して導入する企業が口々に言うのは、アルムナイは良いということ。「中途で新たに入社する社員と比較しても会社の文化やカラーを理解している」「外で力をつけているから成長に寄与してくれる」という言葉でした。

強い企業のアルムナイ

アルムナイはアメリカのメーカーやIT企業が70年代ごろから行っていた制度です。

専門性のあるエンジニアはとにかく人材流動性が高く、一定期間働いたら辞めるのも一般的。そうした従業員に対して「いつでも戻ってきてよい」と制度を用意し、求人競争が激化しても流出と同数流入を起こしたいというのが、アルムナイ採用が生まれた理由の1つです。

画像提供:PIXTA

国内企業だと、トヨタ自動車や日清食品、みずほ銀行などがアルムナイ採用を率先しています。新卒人材採用難、中途人材の雇用コストが高まりを迎えるなか、人の抜けた穴を埋める穴となりえるのではないでしょうか。また、年収が転職先よりも低くてもアルムナイで優秀な人材も安価に雇用できる場合があります。

復職や会社に出戻りしたいという理由は人それぞれ。

・転職先と比較して、最初に入った会社が恵まれていると感じるようになった
・技術や知識がついて、より会社に貢献できるようになった
・会社の近くに住んでいる
・育児がひと段落した

辞めた社員の辞める理由が十人十色のように、また復帰したい理由も多様にあります。でも、意外と辞めた社員は会社に出戻りたいという気持ちを持っているものです。そうした社員に対してに「アルムナイ」を明示していなければ、あなたの会社に戻ってくる社員はいません。

退職者とは常に連絡を取れる状況にし、辞めるときにイビリを行わない。たったそれだけでも、中途採用コストをかけずに人が戻ってきてくれるのです。

ぜひ、検討してみてはいかかですか。