新規事業を成功させる社長10の法則!
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2026.08.12
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- 私の担当するレジャー業界やスポーツ業界では、新規事業に参入する企業が多いのですが、新規事業をしっかりと成功に導ける社長には共通点があります。ワクワクする事業を選んで参入していること、そして投資意識の高さです。 新規事業への参入後、その事業単体で利益を上げている中小企業はどれぐらいあると思いますか? 経済産業省のデータによると、なんと15%程度※だと言われています。(※出所:中小企業白書 2017年版) 実際に私が担当するレジャーやスポーツの業界でも、新規事業を立ち上げる企業が多いのですが、中には新規事業を軌道に乗せ、収益の柱として拡大させている社長が何人かいらっしゃいます。 今回は、その方々が持っている10個の共通点について紹介したいと思います。
解説:船井総合研究所 成田優紀
執筆:船井総合研究所 吉嶺菜穂
INDEX
1.ワクワクする事業を選んでいる
新しい事業を立ち上げる時、儲かるかどうかで参入を決める方も多いのですが、成功する社長は「自分自身がワクワクするかどうか」を重要視しています。
なぜ社長の個人的なワクワクが大切なのか。それは社長の興味関心が、事業へのコミットメント力に直結するからです。
その事業に対する想いが強ければ、社長自身が積極的に新規事業に取り組むので、結果として事業を成功させる可能性が高まるのではないでしょうか。
また、高い理想を掲げるにもワクワクする気持ちは大切です。店舗数や売上を増やすことだけを目標にするのではなく、その先の未来を考える力にもなります。
例えば、スポーツクラブを始めるのであれば「会員の中からオリンピック選手の輩出を目指す」、「新規事業を軌道に乗せて、責任者を社長に就任させる」などを、理想に掲げている社長も少なくありません。
2.成長する意欲と計画がある
先ほど、「社長がワクワクする事業を選ぶ」ことを共通点として挙げました。ワクワクしていると、新規事業に対しても意欲的に取り組みます。事業を成長させるために何をするべきか、いつまでにどれぐらいの売上を達成しなくてはいけないのか、非常に具体的にイメージしています。
現実離れした目標ではなく、頑張れば達成できる適正な負荷レベルの計画を立てるのが特徴です。現実をよく見て計画するので、ワクワクしても収支が合わない事業には手を出しません。
3.ワンチームにするための考え・行動がある
成功する社長のほとんどが、組織をまとめるための「行動指針」を持っています。社長自身がその考え通りに実践するだけでなく、それを社員にも浸透させています。全員に共通する価値観がある組織は迷いが少なく、向かうべき方向が定まっているので、新規事業においても実行力が高くなるのだと思います。
社長の考えを浸透させるには、「頻繁に伝え続けること」が重要で、成功している社長は懇親会や食事会、朝礼などで意識的に社員と対話する機会を作っています。
4.「誰が」やるかを決めている
「この事業は誰が責任を持つのか?」という、責任の所在をハッキリと決めています。新規事業を成功させる社長の中に、責任の所在を曖昧にしたまま事業を始める人は一人もいません。
この事業に適任だと思われる人材、成長のため挑戦する機会が必要な人材など、従業員の中から責任者を必ず選出しています。もしも適任者がいなければ、社長自身が責任者として動きます。
もちろん会社の最終責任者は社長なのですが、事業を始めると決めたら、その事業の責任者を明確に決めてからスタートさせています。
5.目標を細かく決める
新規事業を行うにあたって、「計画がある」ことが大切だと話しました。もちろん、3年〜5年後といった中期計画もあるのですが、もっと目の前の計画についても、数字で非常に細かく管理しています。
私が関わる新規事業は店舗ビジネスが多いのですが、例えばスポーツジムやインドアゴルフだと、次のようにマイルストーンを具体設定します。
- オープン1か月前まで:会員30名獲得
- オープン10日前まで:会員数50名獲得
- オープン1か月後:会員数200名獲得
- オープン3か月後:……
このように、マイルストーンを細かく設定し、それぞれのタイミングで達成すべき数値を設定しています。さらに、会議のたびに「△△人の会員獲得を目指します」と従業員自身の口から発言させることを大切にしています。
一度掲げた数値は、基本的には達成することが前提として動いていて、そのためにも進捗状況を頻繁にチェックしています。
万が一、進捗が思わしくない場合は、誰のせいか?ではなく、どの数値が悪かったのかを確認して対策を講じます。見込み客へのリーチ数が足りないのか、成約率が悪いのか、そのために何をするのかなど、都度従業員とすり合わせています。
▼ 記事の後半では、こちらについて紹介しています。
☑ 【行動・思考】事業を極める行動力と失敗を糧にする「自責思考」の身につけ方
☑ 【投資・幹部】成功を加速させる幹部育成と勝てるポイントへの投資戦略
6.ひとつのことを追及する
何事も「突き詰めている」社長が多いのも、成功する社長の特徴です。やると決めたらとことんやる。まったく知見のないビジネスであっても、参入するとなれば、猛烈な勢いで行動に移します。
これまでまったく研究会に参加してこなかったのに、突然、毎回参加するようになったり、セミナーに顔を出すようになります。半年〜1年間かけて、他社が何をしているのか、参入する業界を取り巻く環境はどうなっているのかなど、信じられない勢いで知識を吸収していきます。
1年後には、業界人しか知らないような細かい情報まで熟知しているなど、コンサルタントと同等、もしくはそれ以上に詳しくなっていることも珍しくありません。
ある社長は、インドアゴルフに参入すると決めてから、1年後にはシミュレーターマシンの種類や特徴、画面に表示される数値の意味まで把握していました。
7.自責思考である
「自責思考」は成功する社長の必須要件ではないでしょうか。自責思考を持っている人しか成功していない、とさえ感じます。
成功している社長の中に、問題を誰かのせいにしたり、環境のせいにして状況を嘆く人は一人もいません。社員の失敗であっても、自分の責任として捉えています。「なぜ失敗したのか?」「どうすれば改善できるのか?」と、原因と対策を考える姿勢が身についているのです。
このような社長はコンサルタントの活用も上手で、課題に対して「より良い方法はあるか?」と、次につながる質問をすることが多いです。
8.幹部の統率が取れている
幹部の統率が取れているのも成功する社長の組織の特徴です。
社長の考えていることが分かる、社長ならどう行動するかが予測できるという幹部が育っていることが多く、またこうした幹部はおしなべて「自責思考」も備えています。普段から社長の言動をそばで見ていて、自責思考がインプットされているのでしょう。
幹部の多くは現場で戦っているメンバーです。時流やトレンドを読んで、次の一手を考えている社長とは目線が違ってしまうこともあるのですが、そんな時は、社長がピシリと指摘している姿をよく見かけます。このように、都度、幹部に対して指導を行っているからこそ、優秀な幹部が育つ理由なのではないでしょうか。
9.素直に受け入れる
成功する社長は、外部の意見やアドバイスを素直に受け入れています。
「コンサルタントの提案は、まずはすべて受け入れる」という姿勢で、私たちが提示した事業プランをそっくりそのまま実行しているケースがほとんどです。
一方、新規事業が上手くいかない会社の社長は、こちらの提案プランにオリジナルな要素を加えて実行します。例えば、成功するために必要な施策が5つあったとして、そのうち2~3つを欠けたまま始めてしまう、といったようなことです。
その社長からは不必要な施策に見えたのかもしれませんが、なかなかそれでは上手くいきません。「料金プランは最大3つまで」とお話ししていても、自社のいろいろな都合で6つに増やしてしまうなど、自分なりにカスタマイズして失敗してしまう社長が、残念ながらよくいらっしゃいます。
10.投資を惜しまない

新しいチャレンジをすると決めたら、積極的に投資をする人が多いのも特徴です。特に顕著なのが、販促への投資意識の違いです。
新規事業を成功させる社長の多くが、こちらが提案した販促費に対して「これだけでいいの?もっと使った方がいいんじゃないの?」と仰います。販促活動への投資が、新規事業の成否を分けるということを、よく知っているのです。
もちろん、何にでもお金を使うというわけではありません。インドアゴルフであれば、シミュレーターへの設備投資は必須。人気機種の導入には資金を投入しますが、内装はそれほど重要でないので、内装費用は抑えます。
事業の成否を分ける重要な部分には積極的に投資をし、抜ける部分は力を抜く。そのバランス感覚に優れている方が多いです。
また、投資ができるということは、資金調達も上手です。普段からこまめに金融機関に業績を報告し、良好な関係を構築しています。
新規事業を成功させる社長は「ワクワク」と「投資」を重視する
ここまで10の共通点を紹介してきましたが、とりわけ「自分自身のワクワクを大切にしている」こと、そして「投資ポイントの見極めが上手い」ことが、新規事業を成功させる社長に共通すると感じます。
ワクワクや投資を大切にする考え方は、さまざまな場面で良い影響をもたらしています。
幹部育成においても、「自分が雇った人材がいつか社長になってくれたら、すごく幸せなことだ!」と、ワクワクするので幹部育成にも力を入れていますし、理念や行動指針を浸透させるための時間を惜しみません。もちろん、社長自身の成長(新たな業界知識のインプットなど)にもこの考え方は大きく貢献しています。
もちろん、ワクワクだけで突っ走ると、収支が合わず失敗する可能性があります。投資も同じく、すべてにお金をかけていいというわけではありません。
バランスを見極める現実的な目線を持ちながら、自分の感性を大切にしているからこそ、新しい事業を成功させることができているのだと思います。
