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8年で年商3億円が28億円になった社長が徹底した「たった1つ」のこと

2026.08.25
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8年で年商3億円が28億円になった社長が徹底した「たった1つ」のこと
10年以上経営コンサルティング業を営む中で、多くの素敵な経営者とご一緒にお仕事をさせていただきました。当事例以外にも年商6億円企業が7年で年商50億円に、従業員3名の企業が4年で18名に、年商35億円企業が4年で年商72億円に……とここでは表現できないほど、急成長をした社長とお付き合いさせていただきました。これらの社長には共通点があるのです。それは、1番になることを徹底したのです。 ~船井総合研究所 社長online事業責任者 小梢健二~

執筆:船井総合研究所 社長online編集部 小梢健二

INDEX

年商3億円が8年で年商28億円になった社長が徹底した1つのこと、それは、「1番戦略」です。商品量、安さで1番といったようなことです。

1番と2番は非常に大きな差です。

有名な話ですが、日本で1番高い山は富士山ですが、2番目に高い山は?ネット検索したときに1番目に表示されるのと2番目に表示されるのでは、クリック率が約2倍違います。

売上を爆発的に上げた1番戦略

当時、年商3億円だった中古車販売店は、立地は中心地でなく郊外とあまりよくありませんでした。商圏内では、自店舗よりも敷地が広く、建物も立派で、在庫展示が100台以上あるような店が複数ありました。対して自店舗の在庫は70台程度です。一定の売上はあるものの、大きく成長する気配はありませんでした。社長の人柄の良さで、リピートや口コミで少しずつお客様が増えているような状況でした。

いきなりオールNO.1は取れないから……。

展示在庫量全体では1番になれませんが、何かに絞り込めば、商圏内で1番になれると調べて、一定の規模感がある軽自動車で実現することを決めました。軽自動車専門店として転換したのです。軽自動車だけで展示在庫が70台あれば、商圏内で1番軽自動車を展示していることになります。

お客様は1番豊富に軽自動車を実際に選んでいただけるお店と認識して、立地は良くないながらも来店してくれるようになったのです。

一番戦略の数値上のロジック


画像:PIXTA

では、どこまで軽自動車の在庫を増やしていけばいいのでしょうか?これは船井流の1.3倍の法則を活用します。人は1.3倍で差を感じるということです。例えば、目の前で1mの棒を見て、1.1m、1.2m、1.3mと見せていくと、1.3mになったときに8割くらいの人が長くなったと感じます。

これは、商品量や価格にも同様に適用されます。例えば価格であれば、1,000円が定価であった場合、1,000円÷1.3=769円、つまり23%オフだと人は安く感じます。また、1,000÷1.3×1.3(1.3の2乗)=591円、つまり41%オフだと非常に安く感じます。

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▼ 記事の後半では、こちらについて紹介しています。

☑ 採用における「1番戦略」の勝ちパターンと環境整備
☑ 15年間で減収1回のみを実現した投資面の「1番戦略」
☑ 成功する社長の借入に対する考え方と「1番戦略」の神髄

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商店街の自動車販売店での展示在庫50台が自店舗以外で最も多いとしますと、50台×1.3倍=65台はマストで展示することでお客様には差を感じていただけます。売上を伸ばしつつ数年後には、さらに50台×約3倍(1.3の3乗)=150台以上を展示することで圧倒的に軽自動車専門店として商圏1番となり、経営が非常に安定しました。

【ケーススタディ:地域一番店を前提とした出店】

新規出店で順調に業績を拡大している自動車販売店の社長は「地域一番店になれることを前提の条件で出店すると決めている」と言われます。周辺の競合と比べて優れた場所に、潤沢な資金、人材を整え、「絶対にその地域の一番店になれる」器からスタートすること。それがその会社にとっての「成功するビジネスモデル」であり、その勝ちパターンを適用できる条件が整ったときにだけ出店するから成功するのだと思いました。

採用も1番戦略


画像:PIXTA

商品やマーケティングといった売上を上げる部分だけでなく、採用などの人事に関しても1番戦略は使えます。当時は、地域で行われる合同説明会で新卒採用を行っていました。

合同説明会のブースの「勝ちパターン」は、1番目立つように背景のボードからのぼりを立て、椅子の周りにもPOPなどを用意し、学生を呼び込むスタッフも1番多く配置することです。その条件をしっかり満たした結果、多くの学生を会社説明に呼び込むことができました。

また、地域内の同業者の給与制度などを調べて、1番良い給与制度を構築することで魅力的なオファーを出せるようにしました。

他には業績が伸びていく過程で、働きやすい環境を即座に整えました。

何のために働くか、何のために会社が存在するのか、パーパスやミッション、バリューなどを社長が時間をかけて丁寧に作りこみ、会社の根幹を築き上げています。

投資面も1番戦略

今では、複数店舗を構えていますが、2店舗目の出店から、出店時にはすでに地域1番であることを徹底しています。

新たに店舗を出すときは、徹底して商圏をリサーチし、良い状況かつ最大級の規模で出店します。この規模についても、基本的に他店舗の1.3倍×1.3倍(1.3の2乗)以上になることはマストです。

年商13億円の時に2店舗目を出店しましたが、投資額は約5億円です。この投資額も地域内ではかなりインパクトのある金額だったでしょう。

その後の出店に関しても年商規模の拡大に応じて投資額は大きくなり、全店舗は圧倒的な地域1番の規模で店舗展開を行っています。新規のお客様が多く来店するだけでなく、競合店が追いつけないほどに業績を伸ばし続けています。結果として、15年間で減収になったのは1回だけです。

大きな借入を行う際、「返せなかったらどうしよう……」と考えるのが普通の感覚だと思います。

しかし、大きな借入を行って成長を続けている会社の社長は、借入の判断を「事業規模を拡大したい」欲求があるかどうかから考えています。

「利益が上がって安心してから新たに出店する」というのが安全な拡大の方法だと思います。しかし、人生は1回、現役の時代が100年も200年もあるわけではない。現役でいられる時代は、せいぜい30年しかない。その中で「自分はここまで成長したい」と思っているのなら、借りるしか手段はない。「利益の中での成長」では、大きな成長はありえません。

現在は「ビジネスモデル上絶対にうまくいく、その方法が他の場所でも適用できる」という確証をほぼ得ています。

もしお金を借りるのが怖くて事業規模拡大の欲求を抑えるのではなく、欲求のままにお金を借りてやりたいことをやるという決断になるのは、自分の中では許容できる普通のことです。

それよりも「大きくできる」わくわく感、楽しみのほうが勝った。「いつか1番を目指す」ではなく、「1番戦略」そのものが、成功する社長の考え方だと思われるのではないでしょうか。