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デキる社長が無意識でやっている5つのこと

2026.11.04
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デキる社長が無意識でやっている5つのこと
成果を出している社長は「無意識にどんなことをしているのか?」。今回は、数多くのコンサルタントから話を聞き、理論ではなく「何をして何をやめるか」という、すぐできる実践ノウハウをまとめています。

著者:社長online編集部 平田賢司

INDEX

「やる気」は上げるのではなく、下げない

社員の意欲をコントロールするのは簡単ではありません。インセンティブ、成長機会、社内での称賛など、何に反応してやる気が跳ね上がるかは人それぞれであり、個人のプライベートや状況にも左右されるからです。一方で、「何に不快感を覚え、やる気を失うか」は誰にとっても共通することがほとんどです。成功している経営者は無理に意欲を引き上げようとせず、無意識のうちに「やる気を下げる原因」を組織から取り除くことができています。

手間だけかかる「形だけの業務」を廃止する

「作成に何時間もかかるのに誰も読まない日報」や「印鑑をもらうためだけの書類」といった形式主義のもとでは、社員が無駄に疲弊し、やる気も下がってしまいます。社長自らが「これ、本当に成果につながっている?」と無駄な作業をつぶし、価値を生む仕事に没頭できる環境を作ることが、いちばんの意欲維持策です。

「他人との比較」をやめ、過去の本人を見る

「〇〇を見習え」

と他人を引き合いに出された瞬間、社員の思考は自己防衛に入ります。不毛な挫折感を与えないよう、比べる対象は「過去の本人からの伸び幅」などにして、前向きに自分の仕事に向き合わせます。

指示や方針を変えるときは「納得できる理由」をセットで渡す

「任せると言ったのに後から細かく口を出す」「提出された提案にノーリアクション」「社長の気分で方針がコロコロ変わる」。

理由の説明もなくこのような対応をされると、社員は「振り回された」と感じて一気に冷めてしまいます。方針変更や現場への介入自体は経営上必要ですが、成功する社長は介入するときほど「なぜ変えるのか」の背景を明確に伝え、現場が納得感を持って動ける状態を作っています。

社長の「感情」で組織を不安にさせない

社長の立ち振る舞いや空気感は、本人が思う以上に社内全体へ強力な影響を与えます。成功している経営者は、自分の振る舞いそのものが組織のパフォーマンスを左右すると知っており、無意識のうちに「機嫌」と「プライド」をスマートにコントロールしています。

「上機嫌」を徹底し、社内の無駄な不安を消す

出社時の挨拶や「ありがとう」の一言を徹底することは、単なるマナーではありません。社長が不機嫌な顔をしているだけで、社員は「何か怒っているのか」「会社の業績が悪いのか」と無駄な疑心暗鬼に陥り、組織全体の動きが止まります。上に立つ者ほど意識して上機嫌で振る舞うことが、社内に安心感を生む大きな土台となります。

見栄を捨て、「わからない」と現場に教えを請う

経営者だからといって、全知全能である必要はありません。プライドが邪魔をして知った風な顔で的外れな指示を出すことほど、現場を失望させるものはありません。成功する社長は見栄を捨て、

「それについては詳しくないから教えてほしい」

と素直に現場に耳を傾けます。自分の弱みや無知を認められるオープンさがあるからこそ、現場から正しく質の高い情報が集まってきます。

「自分の誤り」を素直に認め、素早く軌道修正する

社長であっても判断を誤ることは当然あります。重要なのは、間違いに気づいたときに意地を張って押し通そうとしないことです。「自分の判断が間違っていた」と素直に認めて方向転換できる社長の姿勢は、社内に「失敗を隠さず報告してよい」という安心感を生み、結果として組織の自走とトラブル防止につながります。

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☑ 会議を「報告の場」にしない具体的なルール
☑ 社員が迷わず動ける伝え方のポイント
☑ 幹部の前向きな行動を引き出すコミュニケーション

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会議を「報告の場」にしない

経営者の時間と組織の生産性を奪う要因の1つに、形骸化した会議があります。成果を出す社長は会議を「単なる状況確認の場」ではなく「意思決定の場」と割り切り、無意識のうちに会議の無駄を削ぎ落としています。

報告は事前共有で終わらせ、場では「方針決定」に絞る

「先月の数字」や「進捗の共有」なら、事前のテキスト共有やメールで完結します。わざわざ集まって資料を読み上げるだけの時間は、経営コストの無駄遣いにすぎません。会議の目的を「決めきれていない課題の解決」と「方針の決定」だけに絞ることで、短時間で密度の高い意思決定が可能になります。

感情的な「ダメ出し」を持ち込まない

不満の発散や個人の叱責に会議の時間を使うと、議題が脱線し、全員の時間を奪うことになります。失敗の追及は個別の場に切り離し、会議の場に感情を持ち込まないことが重要です。

30分枠で「次の一手」だけを確定させる

会議では「誰が、いつまでに、何をするか」という次の具体的なアクションを決めることだけに集中します。時間を30分枠に制限することで、集中力を維持し無駄な冗長化を防げます。

文面での不毛な議論を止め、短時間の「直接対話」で決着させる

チャットツールで議論や意見の食い違いが長引くのは、無駄な会議と同じくらい時間を奪います。テキストではニュアンスが伝わらず摩擦を生みやすいため、成功する社長は文面での議論を即座に打ち切ります。

「5分だけ話そう」

と短時間の対話の場を設け、口頭で論点を整理してその場で決定を下すのが、結果的に最も時間をかけない解決策になります。

社員が「迷う」言葉を使わない

成功している経営者は、指示を出した瞬間に「どう伝えれば現場が迷わず動けるか」を感覚的にわかっています。社員との間に認識の齟齬が生まれず、発言の段階で具体性や目的が自動でセットされています。

「スローガン」ではなく「数字」で示す

「もっと売上を伸ばせ」「業務効率を上げろ」といった指示では、社員は何を目指せばよいか迷います。成功する社長は

「売上を前年比10%増にする」
「残業を月20時間以内に抑える」

と数値で示します。目標を数字に落とし込むことで、社員にとっても目指すべきゴールが明確になり、行動しやすくなります。

「何をやるか(What)」だけでなく「なぜやるか(Why)」を共有する

たとえば「新システムに移行して」とだけ指示しても、現場は「今のやり方で困っていない」と後ろ向きになり、いやいや作業することになります。ここで

「手作業を減らし、総務の膨大な残業をゼロにするため」

と目的を添えます。全体の意図が伝わるからこそ、不満や抵抗感が消え、前向きに動き出します。

「厳しいことを言って嫌われたくない」とどこかで考えている社長ほど、社員に迷いを生む言葉を使いがちです。しかし、断定を避けた表現は現場に「結局どうすれば?」という困惑を生むだけです。明確な基準や数字を提示することこそが、結果として社員を迷いから守り、行動しやすくさせます。

幹部の「ミス」を責めず「次の行動」を引き出す

幹部が判断を誤ったりミスを起こしたりした際、成功している経営者は感情任せに叱りません。責め立てても幹部が縮こまるだけで、何の解決にもならないと知っているからです。彼らはミスが起きたときこそ、無意識のうちに「次の行動」へ向かわせる接し方を実践しています。

「叱る」のではなく「経営のルール」を認識させる

幹部が判断を誤った際、「なぜ勝手に判断した!」と叱っても萎縮させるだけです。たとえば、トラブル時に「自分で解決してから報告しよう」と現場処理を優先した幹部に対し、成功する社長は

「君は現場処理を優先したが、経営のルールは『一次情報の即時共有』だ」

と静かに示します。感情論ではなく「判断基準の差」を教えることで、幹部は次から正しい行動をとれるようになります。

感情的な威圧をやめ、自分で考えさせる

どれほど正しい指摘でも、怒鳴ったりまくし立てたりすれば、幹部は言い訳を考えるだけで頭が真っ白になります。成功する社長は、意識して落ち着いたトーンで静かに話します。威圧感を与えるのをやめることで、幹部が「何が悪かったのか」を自分の頭で冷静に考えられるようにしているのです。

最後はポジティブな言葉で締め、前向きな行動に変える

問題点や修正指示を伝えたあと、成功する社長は必ず「期待している」「次の動きを楽しみにしている」といったポジティブな言葉で会話を終えます。ダメ出しだけで終わらせず、最後に承認や期待を添えることで、幹部は「攻めの姿勢」を失わずに、次のアクションへと前向きに動き出せるようになります。

今回は成果を出す社長の習慣を紹介しました。日々の経営のヒントになれば幸いです。