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これで社員が辞めない⁉ユニーク福利厚生【Part2】

2026.08.23
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これで社員が辞めない⁉ユニーク福利厚生【Part2】
会社は、社員にとって愛着のある場所です。しかしながら、何らかのトラブルや環境の変化、転職のお誘いなどにより、突然離職をしてしまう社員がいます。そうした社員を出さないためにも、職場環境の整備は給与以上の投資効果を生むことがあります。有名企業からベンチャー企業まで、18社の特別な福利厚生をご紹介していきます。

執筆:船井総合研究所 社長online編集部 佐藤大介

INDEX

社員が何に喜ぶのか?

福利厚生を設計したけれども、使われなかったり、一部の社員だけが使用してしまったりするパターンも多く見受けられます。社員の平均値を見つつ、自社ならではの設計をするのは意外と難しいものです。今回は、社員が喜びそうなポイントを色々とご用意しました。

①シンプルにお肉

広島県で精密部品の製造を行う「キャステム」。その社員食堂では、よだれが滴るような料理を社食として提供しており、度々話題となっています。中でもステーキは同社の人気メニューです。食べ放題でありながら、社員の負担金額はたったの「170円」で、残りを会社が負担し、気軽に利用できることが特色です。コストカットの波がある中、福利厚生における「食」を極めるということは、若手社員や力仕事が多い社員にとって効果的なのかもしれません。

②やっぱり魚

肉があれば魚もあります。三浦市の不動産会社では、毎年決算後に会社でマグロの解体ショーを実施しています。年間の営業販売目標に到達した時にのみ開催する、特別決起集会なのだとか。参加は任意ながら、ほぼ全社員が集まる定例イベントになっているそうです。

地元がマグロで有名な神奈川県の三崎港ということもあり、実施金額はたったの数十万円。社員が一丸となって目標達成に向かい、楽しみにしているイベントです。会社ならではの企画を社員に考えてもらうのも、一つの手かもしれません。

③社員旅行

電通のPR部門によると、現在、昭和時代の遺産的な福利厚生である「社員旅行」が見直されているそうです。といっても、全社全員が集まる行事系の「社員旅行」を目的としているわけではありません。

  • グループやプロジェクトごとの事業振り返り
  • 温泉効果によるリラックス
  • 半無礼講による忌憚ない意見交換

そんな中で活用されているのが、あのハトヤホテルです。少し昭和レトロな雰囲気が受けているとか、いないとか。一度やめた福利厚生を再復活させるのも、ありかもしれません。
また、都内の不動産系ディベロッパーが行っている、研修と登山とビールを兼ねたプチ社員旅行も話題になりました。

職場のメンバーと焚き火を囲んで語り合う。社長自らが企画して火をつけ、社員達と対話する場です。職場の朝礼とは違う雰囲気に、会社への愛着がきっと増すはずです。

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▼ 記事の後半では、こちらについて紹介しています。

☑ 意外とウケる!?「お米プレゼント」の福利厚生効果
☑ 社長出張への若手同行!「社長とよく話す機会」のメリット
☑ 下支えする福利厚生:リモート手当や書籍購入補助の最前線

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意外とそんなことがウケるの?

④お米プレゼント

船井総研のコンサルティング先のお客様が行っているユニークな福利厚生は「お米」です。

ある塗装会社さんが独自にはじめ、「え、お米を会社が配ってくれるの?」と好評だったとか。若手社員から熟練社員まで、物理的に渡されるプレゼントは、給与アップ以上にウケがよかったとのことです。最近は若者のお米離れが叫ばれていますが、配布されるのであれば自炊の癖がつきますし、健康状態の改善も期待できます。会社と社員のつながり方として、このような方法もあるという好例ですね。

他にも、株式会社WonderSpaceではお米か玄米を福利厚生として提供しています。株式会社ファストコムでは、連携農家を持ち、地域の「お米」を実際の収穫体験も含めて持ち帰る機会を作っています。

お米。なかなかに侮れません。

⑤社長と良く話す機会

前回もご紹介した、Web制作を主業とするカヤック。その次世代育成プログラムもなかなかにユニークです。

同社の社長が講演や採用活動などで出張に行く際、若手の社員が同行する制度設計をしています。例えば大阪での講演会があれば、新幹線での行き帰りに同席します。その移動中や飲食中、宿泊先などで、とにかく若手社員とコミュニケーションを取っていくのです。会社や社長がその人に何を求めているのかを知る機会を提供しています。

社員、とくに若手社員は社長と直接話す機会がほとんどありません。だからこそ、ガッツリと話せる機会を求めているのかもしれません。

ちなみに、実際のカバンは社員が持つとのことです。

⑥若手はソフトドリンク

飲料のOEMを担当する富永貿易では、自社内商品をはじめとする飲料がすべて無料で提供されています。

いままで社員は節約のために水筒を持ち歩くことが多く、もっと他社研究や自社商品の強みを知ってもらうために、福利厚生としての提供をはじめたとか。一昔前はコーヒーメーカーやソフトドリンクベンダーが人気でしたが、コロナ禍を経て、飲み切りタイプの缶飲料がより人気になったそうです。

ちなみに、社長がおごる自販機というものもあります。ユニークな取り組みはそれだけ、会社が社員のことを考えてくれていると感じさせる効果があるのではないでしょうか。

下支えする福利厚生

⑦〇〇補助

補助制度として非常に一般的なのは家賃補助や通勤手当でしょう。福利厚生の手厚さで知られる大手ECサイト運営のZOZOでは、家賃補助ではなく「リモート手当」を出すことで有名です。リモートワークの仕組みづくりがしっかりしており、それこそ海外からの勤務も理論上は可能だそうです。自分のやりたい夢に挑戦しつつ、企業でも働きたい。そんな人にとっては夢のような環境と言われています。(とくにITエンジニアは場所に縛られた働き方を嫌う傾向があり、こうした特典的な福利厚生が離職を防ぐ理由にもなっています。)

合わせてZOZOでは、ドクター課程に進みたいエンジニアに対して、働く時間や学費などに融通を利かせています。学習意欲が高い学生を獲得したり、外資系企業へ行きそうなモチベーションや視座の高い人材を獲得したりするためには、「学校」との連携なども今後は武器となってきそうです。

⑧書籍の購入補助

船井総研も含めて、ビジネス書や自己啓発本の購入を推奨する会社は多いです。本というツールは洗練された情報が多いので、社員のリスキリングや新規事業の閃きにつながることも多いとされています。

なかでも、SIerのジョイゾーでは3,000円の補助で、ビジネス書や専門書だけでなく、漫画・小説・絵本の購入もOKとしている点が特殊です。こち亀やトリリオンゲームなど、漫画で学べるビジネスも確かにあります。たったの3,000円とはいえ、社員に自由度や裁量を与えることはなかなか真似できませんね。

しくみ製作所では、無限書籍購入制度を導入しています。仕事に関係があることとすれば、いくらまででも予算の上限なしで本が購入できる制度を展開しています。他にもGAFAMの企業群もまた、書籍の購入を無尽蔵に許容しています。(投資対回収効果や、自己学習へつなげる意図もあるのではないでしょうか。)

渋谷のIT企業であるTieUps株式会社では、福利厚生制度として「要約手当」を導入しています。
「要約手当」とは、読んだ本の内容を指定のフォーマットに沿って、①概要、②会社で活かせそうなポイント、③読むのをおすすめしたい社員、の3点を記載すると、本の定価が手当として支給される制度です。本を購入したままにさせず、社員同士の交流を本が担うという好例です。

どちらも、金額のリミットを設けないという点では定点観測が必要ですが、本といっても月に数万円もかかるというものではありません。社員間の交流、あるいは学習の促進のために、導入を検討してみてはいかがでしょうか。